正式名称は変わっていないのにカタログ表記はサブネームなものも
車名を聞けばすぐ頭に形が浮かぶ、というクルマ好きの人は多いことだろう。しかし、そんな車名もデビュー当初につけられていた名前から変化し、気づけばサブネームがメインの車名となっていった車種も存在している。今回はそんなサブネームがメインになった車種をご紹介しよう。
1)トヨタ・カムリ
現在、トヨタのFFセダンのなかでもっとも大きなボディを持つカムリ。北米市場では常に販売台数ランキングの上位にランクインする人気車種でもある。
そんなカムリだが、初代は後輪駆動レイアウトを採用し、「セリカ・カムリ」という名前でセリカの派生車種、セリカの4ドアセダン版という扱いだったのである。現在トヨタではセリカ・カムリはカムリとは違う車種という扱いで、1982年に登場したFFカムリを初代とカウントしているが、カムリという車名は間違いなくセリカ・カムリがスタートと言えるだろう。
2)スズキ・ラパン
可愛らしいルックスと立体駐車場もOKの全高で安定した人気を誇っているスズキの軽自動車ラパン。現在は3代目が絶賛発売中であるが、じつのところ正式名称は「アルトラパン」となっている。
じつは現在も正式名称は変わっていないのだが、メーカーが発行するカタログや公式サイトでも「ラパン」表記となっており、アルトという名前が付くことが分かるのはリヤウインドウ左下に小さく貼られた「スズキ アルト」のデカールのみとなっている。