自賠責保険が適用されるのは対人事故のみ!
自動車の保険には、加入が義務付けられている自賠責保険(強制保険)と、車両の所有者などの意思で入る、いわゆる「任意保険」の2種類がある。自賠責保険は最低限の被害者保護、任意保険は自賠責保険ではカバーできない範囲に適用する保険という違いがある。
まず自賠責保険が適用されるのは「対人事故の賠償損害のみ」で、支払限度額も上記のように最低限の被害者保護の範囲にすぎない。
■被害者1名あたりの最高補償額
死亡による損害 最高3,000万円
後遺障害による損害 最高4,000万円
傷害による損害 最高120万円
当然、これだけでは足りないということで責任感のあるドライバーは任意保険に入るわけだ。また、自賠責保険に対物補償は含まれていない。信号機を倒してしまうと三桁万円、お店に突っ込んでしまうと休業補償も含めて四桁万円になるなんて話もあるが、そうした事故を起こしてしまうと自分の財産だけで補償するのはほぼ不可能だ。そのため人命には関わらない事故もカバーする保険に入っておく必要がある。それが任意保険の役割だ。