公共交通機関の利用は感染リスクが高まってしまう
今、世界中を賑わせている新型コロナウイルス。日本でも感染者が増大しています。また、この季節はインフルエンザも忘れてはいけない存在です。そうしたこともあり、マスク不足がニュースとなっていますが、コロナウイルスの予防においてマスクが有効な状況は限られています。「屋内や乗り物の中など混み合っていて換気が不十分な場所に限っては感染予防策のひとつと考えられますが、屋外においてはほとんど効果が認められない」というのが厚生労働省の見解です。
逆に、病原体保持者が周囲に感染を広げないためにはマスクの着用は有効です。なぜなら新型コロナウイルスは、くしゃみなどによって広がる「飛沫感染」で広がるといわれているからです。また、くしゃみを押さえるなどして手にウイルスが付いたまま触ったノブやつり革を他者が触れることで広がる「接触感染」も拡大の原因とされています。そのため不特定多数が触れるような場所を触らないようにすること、こまめな手洗いが予防に効くとされています。
クルマ関係でいえば、バスなどはリスクが大きいので利用後には手洗いをするなど気をつけたいところですし、都内のタクシー業者では車内のアルコール消毒を定期的に行なっているという話もあります。いずれにしても公共交通機関の利用は感染リスクを大きくする移動手段といえます。