タントのアバンギャルドさをより一層突き詰めた一台!
2020年2月14日(金)より16日(日)までインテックス大阪で開催中の「第24回大阪オートメッセ2020」。3号館にブースを構える地元・大阪のダイハツは、新型タントの標準仕様をベースとしたコンセプトモデル「タント・クロスフィールドバージョン」を参考出品した。
新型タントの標準仕様はノーマル自体、初代タントを彷彿とさせる、超背高軽ワゴンらしからぬ前衛的なデザインが特徴だが、この「クロスフィールドバージョン」は、そんなタントのアバンギャルドさをより一層突き詰めた仕上がりだ。
フロント周りはバンパーがLEDフォグランプ付き、アッパーグリルが非対称の3本スリット入りに、ヘッドランプも内側がブラック仕上げに変更されたことで、タント本来の近未来感とSUVのマッシブさとが融合したテイストに。
側面にはTantoロゴ入りのボディ同色サイドガーニッシュと、CROSS FIELDロゴ入りサイドデカール、クリームとオレンジの2トーンボディカラーが、さりげなく上品にアウトドアテイストを強調。リヤにはフロントと同様に、左右両端をスクエアな形状としてタフさを表現した専用バンパーが装着されている。
インテリアにはオレンジの加飾パネルをアクセントとして加えつつ、ライトグレーとグレー、ブラックの柄とDAIHATSUロゴで彩られたビニールレザー製シートカバーとステアリングホイールカバーを装着。アウトドアギアのテイストをデザインと機能の両面でプラスした室内に仕上がっている。
そんな「タント・クロスフィールドバージョン」は、車内にも乗り込める状態でオートメッセの会場に展示されており、完成度も極めて高い。個々のパーツが純正用品としていつ発売されてもおかしくないが、それよりもこの「クロスフィールドバージョン」自体はタントの新たなクロスオーバーモデルとして発売されれば、スズキ・スペーシアギアの強力なライバルとして大きな注目を集めるのは間違いないだろう。
そう話すと、同社の説明員が「世代交代する順番がタントに先を越されてしまったウェイクをどうするか、という話がありますけどね」とつぶやいていたのは、大いに気になる所ではあるが……。