【エンジンの終わりはクルマの終わり!】寿命に達したエンジンを見分けるポイント4つ (1/2ページ)

エンジンの寿命はクルマの寿命でもある

 各車両には寿命というものがある。ボディや足まわりなどさまざまなパートで寿命は異なり、そのひとつが限界に達するとそのクルマはもう乗れないということになるが、なかでも致命的となるのがエンジンの寿命だ。

 ボディも力が溜まってだんだんと剛性が落ちて来たりするが、走れなくなることはない。一方、エンジンの場合は新品や中古に積み替えたり、オーバーホールをすれば性能はある程度戻るとはいえ、費用などを考えると現実的ではないし、最近のエンジンはオーバーホール用のピストンを用意していないのが普通になってきている。つまり、エンジンの寿命=クルマの寿命でもあるのだ。そこで思うのが、エンジンの寿命はいつかということ。

 エンジンはどのような状態になったら、使えないということになるのか解説したい。

1)異音がする

 エンジンの回転に合わせて、カンカンといった音が大きくなると、内部の摩耗が激しくなって、クリアランスが大きくなっていることが多い。つまりガタが大きくなって、パーツが暴れている状態だ。簡単に言ってしまえば、内部の動きに合わせて部品が踊っていて、滑らかな動きは不可能となる。音自体は我慢できたとしても、破損する可能性はかなり高く、被害も大きくなるので、寿命と言っていい。

2)白煙が出る

 マフラーからの白い煙はオイルが燃えている状態だ。ちなみに黒い場合は、燃料が濃い状態となる。オイルが燃えているということはシリンダー内にオイルが入りん込んでいるからで、気密性が保てない状態となっている。元に戻すにはオーバーホールが必要だが、先に紹介したように大きくなってしまったシリンダーのクリアランスを元に戻すことは現在かなり難しい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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