自らのマシンとライバルチームの動向をチェック
9月6日(火)から10日(土)にかけて、静岡県小笠山総合運動公園(袋井市・掛川市)で第14回全日本学生フォーミュラ大会が開催される。その開催を前に、3支部(日本全国で6つの支部がある)の合同での試走会が、本戦の会場である小笠山総合運動公園にて8月8日(月)から10日(水)の3日間に渡って行われた。
今回のこの試走会には46チームがエントリーした。今大会には海外31チームを含む106チームがエントリーしているので、国内エントリーチームの6割以上が参加したことになる。
本戦までちょうど1カ月。製作が遅れていたチームも車両を完成させて、この会場にもち込んでいる。製作の仕上げのチェック、実際の車検が通過できるものかの確認をするチーム、そして本大会で行なわれる各種走行を実際に走りこんでチェックを行なうチームとそれぞれ。
また、ライバルチームの仕上がりを確認する場ともなっている。とくにシングルゼッケンをつける昨年の上位入賞チームがどういったマシンでやってくるのかも、チェックしたいところだ。
前回、「幻の優勝」で悔し涙を飲んだゼッケン2の京都工芸繊維大学は、軽量化を武器としていたが大きなエアロパーツを装着して走行を重ねていた。
また、昨年3位入賞した名古屋工業大学も順調に走行を重ねていた。昨年の覇者であるグラーツ工科大学チームのエントリーがないため、今年総合優勝を狙うという気合いが見える走りであった。
ゼッケン6をつける日本自動車大学校(NATS)は、今年のマシンではなく、昨年のマシンをもち込んで走行。今年のモデルの様子がまったくわからないというチームもあった。
自動車エンジニアを志望する若い学生たちの熱い戦いは、9月6日(火)~10日(土)の5日間に渡り、小笠山総合運動公園で開催となる。静的審査と呼ばれるコスト審査、プレゼンテーションなどが6日および7日に開催。車両の走行など動的審査と呼ばれる審査は8日~10日に開催となる。ちなみに入場は無料だ。
(写真:青山義明)