得られる出力と抵抗のバランスから適正と言われる排気量はある
エンジンについて書かれた教科書的な本を見ると、適正排気量という言葉は確かに出てくる。もちろん実地と理論は違うけど、だいたい1気筒あたり400ccから600ccが適正とされている。
直4の基本は2リッターとされたり(最近はあまり耳にしないけど)、1.6リッターが一番実用的などといわれるが、適正とされる気筒当たりの排気量に合致している。
そもそも何をもって適正なのかというと、結局はバランスだ。得られる爆発力と各部の摩擦や作動抵抗。さらには冷却効率などをバランスさせていった結果が、先に見た適正排気量ということになる。
1気筒あたりの排気量が小さいと、得られるパワーに対して、抵抗が大きいというのはなんとなくわかるだろう。じつは作動抵抗というのは、エンジンの大小で大きく変わるモノではないだけに、小さい排気量にとっては不利だ。