今からお金を貯める価値あり! 東京モーターショーに展示された「市販確実」な激熱コンセプトカー3選 (1/2ページ)

より進化した次世代エネルギーカーが目玉となった

 来場者は目標の100万人どころか130万人を超え、予想以上の大人気を博した東京モーターショー2019。今回も市販目前の完成度の高い状態のクルマから、技術や方向性を示唆するにとどまるコンセプトカーなど多彩な展示車が会場を沸かせた。

 今回の東京モーターショーは「クルマ好き以外の来場者が激増」したことが大成功の理由として挙げられている。しかし、一方で従来のクルマ好きがおおいに興奮できる展示車も決して少なくなく、それらが会場を盛り上げ続けたことも疑いのない事実だ。ここでは「市販確実」とされる現実的なコンセプトカー3台をピックアップし、現場で見た率直な印象と、クルマ好きとしての勝手な期待を込めながら紹介する。

1)トヨタMIRAI Concept(ミライコンセプト)

 世界初の量産燃料電池車(FCV)として誕生したミライが、早くも2代目モデルとなる。現行型の初代モデルは、見た目や乗り味、性能においてもプリウスの超豪華版という印象が強く、先進性が高いわりに全体的に無難なクルマとして世に出されたが、2代目は一変して、プレミアムサルーン的な雰囲気が強まった。

 ボディサイズはクラウンよりひとまわり大きく、レクサスLSよりは少し小さめ。駆動方式はFFからFRになるということで、エコカーというよりトヨタブランドのフラッグシップカー(センチュリーは別格とした)として位置付けされるものと受け止められる。乗車定員が従来型の4名から5名となるところからも、技術の高さを象徴するエコカーではなく、プレミアムサルーン市場で普通に戦う意気込みが感じられた。

 市販版でも採用されるという20インチホイールに装着されるタイヤはブリヂストンのTURANZAシリーズの最高峰モデルで、「異次元の静粛性」と「かつてない走行フィール」が味わえると開発担当者が自信満々に語ったことも印象的だ。現行型もFCV車なので基本的に走行音はほぼ無音に近く、乗り味には独自の猛烈な重厚感が得られるが、現状からさらに静粛性を高めた空間や、これまでのプレミアムサルーンでは得られなかったフィーリングというのは想像がつかないので、2020年末のデビューを心待ちにしたい。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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