プロパイロットが進化! 主要幹線道路での活用や自動駐車機能も
日産自動車は2019年10月25日(金)から一般公開される「第46回東京モーターショー」の出展概要を発表した。
今回は「ニッサン インテリジェント モビリティ」の将来を示すコンセプトカー「ニッサンIMk」を世界初公開する。また、既存モデルでは電気自動車(EV)の市場を牽引する「日産リーフe+」や「セレナe-POWER」、世界初となる運転支援システム「プロパイロット2.0」を搭載した「スカイライン」、「NISSAN GT-R NISMO」2020年モデルなど計14モデルを展示する。
世界初の量産型EV「日産リーフ」や電動パワートレイン「e-POWER」など、電気自動車のノウハウを活用したモデルを多数世に送り出してきた日産が、新しいEVプラットフォームを提案した。ニッサンIMkは都市部の景観から伝統的な街並みにも自然に溶け込む上質なデザインを取り入れた新しい時代の小型EVだ。
ニッサンIMkは、全長3434mm、ドアミラーを除く全幅1512mm、全高1644mmの軽自動車規格のコンパクトなボディサイズでありながら、低重心のパッケージを採用し、EVならではの力強くスムーズな走りと静粛性を実現。ストップアンドゴーや車線変更の多い街中ではもちろん、傾斜のある道を走るときなど、あらゆるシーンで高い走行性能を発揮する。
また、プロパイロット2.0をさらに進化させた次世代技術を搭載。高速道路での運転支援から主要幹線道路まで利用範囲を拡大し、幅広いシーンで運転をサポートする。さらにクルマが無人の状態で自ら駐車スペースを探して自動で駐車し、必要な時にドライバーがスマートフォンで呼ぶと迎えに来てくれるドライバーレスバレーパーキング機能を取り入れた。
最新のコネクティビティ機能も追加した。スマートフォンと連携してドライバーを認証し、車に乗り込むたびにシートポジションや好みの香りなど、個人に合わせたセッティングに変更でき、家族で車を共有する場合でも、乗り込むたびに自分専用のプライベートスペースとなる。エアコンやステアリングヒーター、シートヒーターが作動することで、乗車前に快適な車内空間を作ることも可能だ。
ドライバーのスケジュール管理ソフトとも繋がっており、クルマが渋滞など最新の交通状況を考慮してスケジュールに間に合う出発時間をスマートフォンに通知するなど、時間を無駄にしないシームレスな移動を実現する。
エクステリアはシンプルかつミニマルで、ボディカラーには日本で古来から使われている金属で日本文化にも所縁がある「アカガネ」を採用。バンパーやホイール、タイヤ、テールランプ、ルーフには水引模様からヒントを得たスリットパターンを用い、フロントグリルやリヤコンビランプには木組みを模した格子パターンを表現している。
インテリアは自動運転時代に向け、快適な時間を過ごす部屋としての空間へ変化することを意識した。インストルメントパネルはスイッチをなくし、ユーザーに必要な情報はプリズムディスプレイの中で空中に浮かび上がるように映し出される。
EVパワートレインによってゆとりが生まれたフットスペースには暗めの色を配色し、インテリア全体を包み込む淡い色とベンチシートによってラウンジのようなリラックスできる空間を演出した。
そのほか、ブース内には物販コーナーを設置し、「NISSAN GT-R」と「フェアレディZ」の50周年を記念した東京モーターショー限定グッズなどを販売する。
東京モーターショースペシャルサイト(https://www.nissan.co.jp/MS/TOKYO2019/)も開設し、コンセプトカーの情報を順次掲載するほか、ツイッターやユーチューブなどのソーシャルメディアを活用した情報発信も行なっていく。