ボディサイズや排気量の拡大を考慮すれば価格は抑えられた
2019年9月17日の正式デビューに先立ち、7月27日より新型カローラセダン及びツーリング(ステーションワゴン)の正式な予約受注が始まった。そのタイミングで新型カローラセダンとツーリングの一部(2WDのみ)とされる価格情報を独自入手することができた。
新規プラットフォームを採用し、3ナンバーワイドボディとなり、さらにはハイブリッド、ガソリンともに300㏄アップして1800㏄となることや、装備内容の充実ぶりをみると現行モデルに比べるとかなりの価格アップになるのではないかと予想されていた。
やはり現行カローラセダンとなるアクシオのW×Bハイブリッド(1500㏄+モーター)の車両本体価格が248万2920円なのに対し、新型セダンのハイブリッド(1800㏄+モーター)W×Bは270万円なので、21万7080円の価格アップとなっている。
しかしある事情通によると、「かなりの価格アップは覚悟していたが、装備の充実ぶりなどを考えても予想よりは価格アップは抑えられている印象を受ける」とのことであった。
印象的なのは、ガソリン車ではMTのみとなる1200㏄ターボがもっとも高いというところ。1800㏄はプレミオ&アリオンにも搭載されている、バルブマチック機構を採用する2ZR-FAEとなる。このエンジンは2009年あたりから搭載が始まっているので、10年選手となるベテランエンジン。
対する1200㏄ターボは8NR-FTSとなり、日本国内では2015年のオーリスのマイナーチェンジに合わせて初搭載されている、まだ登場したてのエンジンであり、トヨタのエンジンのなかではかなりハイコストな部類とされているエンジンなので、1800㏄より1200㏄車のほうが高いという、ある意味逆転現象のようなものが起きているようである。
なおカローラスポーツについても、新型セダン&ツーリングの登場に合わせ、足まわりの見直しや、オーディオをセダン&ツーリング同様にディスプレイオーディオ(2DINタイプは装着不可になる)に変更する改良が行われるので、現在はオーダーストップとなっており、ディーラーでも改良前在庫はほぼないとのことである。