昔はド定番だったのに! クルマの黄色いフォグランプが消えたワケ (1/2ページ)

実用性は黄色の方が上にも関わらず白が流行

 ちょっと前まで、フォグランプの色は黄色が定番だったのに、最近はすっかり見かけない。新車のオプションも白いLEDのフォグランプが主流で、黄色いフォグランプは少数派……。なぜ黄色いフォグランプの影が薄くなってしまったのか?

 そもそもフォグランプは、保安基準で「前部霧灯」と呼ばれるライトで、霧等や雨、雪などによって、より視界が制限されている場合に、クルマの前方を照らす照度を増加させ、ドライバーの視認性をよくするのが目的。そのフォグランプには保安基準で色の指定があり、「白色または淡黄色で、すべてが同一のものであること」と規定されている。

 ちなみにヘッドライトも以前は、白もしくは黄色というルールだったが、平成18年1月1日以降のクルマは、「白色」しか認められていない。しかし、フォグランプは上記のように黄色もOKなので、誤解のないように。

 そして肝心なことは、白い光よりも黄色い光の方が光の波長が長く、霧、雨、雪など、荒天時に、水滴、水分を貫通して路面に光が届きやすいということ。

 一方、白い光は光の波長が短いため、霧や雨、雪に当たると乱反射し、透過性や視認性は今ひとつ……。つまり、荒天時の視認性を高めるという意味では、白いフォグランプより、黄色右フォグランプの方が優れているということ。

 にもかかわらず、黄色いフォグランプがマイナーになり、白いフォグランプが幅を効かせているのはなぜなのか。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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