全国からたくさんのパジェロオーナーが集結!
本格派のクロスカントリーモデルとして一時代を築いた三菱「パジェロ」。現在、全盛を迎えているSUVの先駆者としても、パジェロが果たした役割は大きい。しかし、SUV人気が高まっているなか、惜しまれつつも2019年8月に生産終了されることがアナウンスされた。
そこで、これまでのファンへの感謝の意味を込めて、初めて三菱自動車主催でパジェロオーナー限定のオフロード走行イベント「パジェロミーティング」を2019年5月25〜26日に開催。インターネットからの募集で171組が応募し抽選が行われた。2日間合計で36組104人が参加。その内訳は初代が1台、2代目が5台、3代目が5台、4代目が23台、パジェロエボリューションが2台と、幅広いモデルが揃った。
このイベントでは、山梨県・富士ヶ嶺オフロードのコースを参加者自身の所有するパジェロで走行する「自走コース」と、ダカール・ラリーで活躍したドライバーの増岡 浩さんが運転する「パジェロ ファイナルエディション」に同乗できる「同乗コース」が用意された。
自走コースには17組が参加。モーグルや登坂、すり鉢状に傾斜のある斜面など、運転レベルによって難易度を自在に変更できるような設定だ。まずはコースを参加者が歩いて下見。その後実際にパジェロを走らせながら、インストラクターがポイントを解説してくれるという流れ。急斜面をグイグイ進んでいく姿に、参加者からは感嘆の声も上がっていた。
自走コースの参加者のひとり、群馬県から家族で訪れていた金上 徹さんは長年のパジェロオーナー。「パジェロの生産中止を知り、最後の機会だと思って申し込んだ」という。もともと四駆が好きで、パジェロを乗り継いできた。今回参加したパジェロでのオフロード走行は初。「どのくらい走るのかが気になっていたが、思ったより走ることができた」と満足げに話してくれた。長きに渡り相棒となっているパジェロの魅力については、「すべて良い! パジェロほど魅力のあるクルマはほかのメーカーにないのでは」という惚れ込みようだ。
続いてお話を伺ったのは、片道約700kmかけ、はるばる広島県から参加していた久文顕吾さん。2016年に購入した4代目パジェロが初めての4WD車だ。久文さんの自宅付近は1m以上の積雪もある地域で、雪道でも安心して走れるクルマを探していたところ、パジェロに辿り着いたそう。オフロードを走行するのは初めての経験だったが、通常の走行では感じられない「パジェロのすごさがわかった」と話してくれた。