大阪オートメッセ2016で見たパワーランキング
国産最速の量産車は? の答えが「日産GT-R」であることに異論はないだろう。ブガッティ・ヴェイロン(1001ps)とか、フェラーリ・ラフェラーリ(963ps)とか、ケーニグセグ・アゲーラR(1140ps)だのという、一生、生で動いているのを見られなさそうなアッチの世界のクルマを除けば、本当に世界最速かもしれない。ちなみに、これらは軽く億超えの価格だ!
GT-Rはといえば550psと数字だけを見れば、これら超高額スーパーカーに劣る。しかしアゲーラRの0-100km/k加速が2.9秒であるのに対し、GT-Rは2.7秒(ニスモは2.6秒!) と、ノーマルでも狂ったように速い。これが1000万円程度で買えるのだから、GT-Rがいかに凄まじいクルマであるかがわかるだろう。
しかも! 先日行われたカスタマイズカーのイベント、大阪オートメッセではさらに衝撃的なことになっている。チューニングGT-Rのパワーランキングを紹介しよう。
5位 TM WORKS R35:950ps
0-400km加速で日本最速ホルダーのマシンだ。ちなみにオートメッセ後に1100psへとさらにパワーアップする予定とのこと。
4位 フェニックスパワー KAWATA R35 サーキットスペック:985.82ps
サーキットスペックといいながら、奥さんとの買い物までこなせるというマシン。
3位 JUNオートメカニック JUN R35 420GTR:987.2ps
ノーマルは3.8Lだが、試作品の4.2リッターキットを組み込んだマシン。1200psぐらいまで耐えられるエンジンに仕上げるのだという。
2位 フェニックスパワー OHNOU R35 0-1000スペック:1005.58ps
オリジナルタービンを組み込んだドラッグレースを想定したマシン。さらにエンジンを煮詰めていけば1200psまでいけるとのこと。
1位 フェニックスパワー FUJIWARA R35最高速スペック:1062.6ps
堂々1位は4リッターキットを組み込んだエンジンを積んだマシン。これでストリート用なのだ。
というわけで、もはやパワーインフレ状態でどんだけ速いのか想像もつかない。が、億単位のお金を出さなくても世界の超絶スーパーカーを超える速さが手に入ることはおわかりいただけただろう。それもこれも、GT-Rという素晴らしい素材があってこそのことだ。
最後に1台、これまで紹介したGT-Rを超えるGT-R紹介しよう。
ENDLESS-R32 DRAG SPL:1100ps+100ps
なんとR32がR35を超えてしまった! 排気量はノーマルの2.6リッターをわずかに超える2.7リッターで、じつに1100ps。NOSシステムを積み、それを使用すれば1200psとのこと。やっぱりGT-Rは偉大だ!