これぞMAZDA3の理想形!? 純正アクセサリー用品にこめられたこだわりとは (1/2ページ)

純正のよさをさらに引き出すようなエクステリアに変身

 日本の伝統的な美意識「引き算の美学」に基づき、不要な要素を削ぎ落としたシンプルかつ優雅なデザインが与えられた新型マツダ3。それをカスタマイズするということは、引き算されたものに足し算するようなもので、元の木阿弥になりかねない。しかも新型マツダ3は細部に至るまで、美しさのみならず扱いやすさや快適性をも高めるための技術が盛り込まれているため、かえってそれらを損なうリスクさえある。

 マツダの看板を掲げる純正アクセサリーで、それは当然許されることではない。では、マツダ3用純正アクセサリーには、どのようにして本来の美しさや機能を損なわず、さらには向上させる工夫が盛り込まれているのか。純正アクセサリーの商品企画を担当する、マツダカスタマーサービス本部リージョン商品推進部アシスタントマネージャーの藤井正志さんに、その好例を教えてもらった。

MAZDA3

 今年1月のオートサロンと2月のオートメッセで「カスタムスタイル」として展示され、車内に乗り込むことも可能だったポリメタルグレーメタリックのファストバックは、多くの読者にとって記憶に新しいことだろう。この中から、BBS製アルミ鍛造18インチホイールとエアロパッケージを抜粋しセットオプション化したのが、ファストバック専用の「シグネチャースタイル」だ。MAZDA3

「BBS社製鍛造アルミホイール(18×7.0J)」のデザインは、2017年の東京モーターショーに出品された「ビジョンクーペ」のものを踏襲しているが、これを実現するためにはとくに「必要な強度を確保しつつ、ハブまわりを小さくし、全体をより大径に見せるうえで、鍛造であることが必要不可欠だった(藤井さん)」とのこと。また機能面でもプラスに働いており、ノーマルに対し1本あたり約1.5kg軽くなっている。MAZDA3

 そしてエアロパーツは、通常のモデルでも装着すれば後付け感が強くエクステリア全体の調和を崩しがちだが、新型マツダ3では「量産できないところを純正アクセサリーでカバーする」という考えのもと、アクセサリー専任のデザイナーを擁立して、車両本体のエクステリアデザイナーの協力を得ながら開発。ファストバックはフロント/サイド/リヤのアンダースカートとリヤルーフスポイラーで構成されるが、いずれを装着しても「これがノーマルです」と説明されたとしても違和感を覚えないほど一体感のある仕上がりとなっている。MAZDA3


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

愛車
ホンダS2000(2003年式)
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