世界10位に入るタイ・バンコクのモーターショーを直撃取材!
「天使の都」と言われるバンコクのモーターショーが開幕した。今や年間200万台を生産するタイだけあり、ニューヨークショーと肩を並び、世界の10ベストモーターショーの一つと言われている(東京モーターショーは5位前後)。欧米のモーターショーは受付からして事務的ながら、タイモー ターショーはアジア特有のホスピタリティが特徴。
会場はバンコク中心部から道が空いていればクルマで40分ほど北上したドンムアン空港の近所にある『インパクト』という国際展示場。東京モー ターショーの規模を3分の2程度にした程度なので、けっこう大きい。アジア地区のメディアがたくさん集まり、プレスディから賑わう。残念ながら日本のメディアは少数派。派手に行われた開会式は、出展した全メーカーの代表が台上に呼び出され、紹介されるという珍しい演出。
意外なことに韓国の現代自動車のタイ法人の代表が日本人だったりするなど、興味深い。日本のメーカーは日本人と現地人の代表で半々といったイメージ。トヨタはレクサスを含め現地の方でし た。タイ人の名前、難しく読めないです。
また来賓にドイツ大使が出席するなど、国を挙げて産業をバックアップするという姿勢。日本は政府関係者の出席者無し。大阪オートメッセの代表ということで、城市邦夫編集局長がテープカットの列に並んだ。ここにきて景気低迷が伝えられるタイは、モーターショー期間中に契約した台数が経済指標になっている。果たして今回はいかに?
ちなみにタイの”特産品”はアジアや新興国向けのSUVやピックアップトラック、派手な二輪車など。今回、ホンダがCR-Vよりひと回り小型の 『BR-V』の市販モデルを出したり、各社ピックアップのスポーツモデルを出すなど、相変わらず賑やか。二輪車もリーズナブルで魅力的なモデルが 揃っており、思わず買って帰りたくなる。
(写真:国沢光宏)