メーカーからの部品供給が停止していることもザラ
最近とくに人気を集めているいわゆる旧車と呼ばれるクラシックモデル。1960年代前後の本格的な旧車はもちろん、最近では90年代の車両も旧車の仲間入りを果たし、旧車人気はとどまるところを知らない様相を見せている。
そんな旧車をピカピカに磨き上げてガレージに飾っておくだけならいいのだが、定期的にドライブを楽しもうとすると直面するのが部品の供給問題だ。自動車は多くの消耗品の集合体であり、動かせば動かすほどさまざまな部分が消耗してしまう。そうなると当然消耗した部分を交換しなければならないタイミングが出てくるのだが、メーカーからの部品供給がストップしてしまっていることもザラなのである。
ハコスカやS30Zなどの人気車種であれば、純正同等品をアフターマーケットで入手することも可能なのだが、そこまで人気車種でない場合はそれも叶わない。そんなときはどう乗り切ればいいのだろうか?
1)部品取り車を確保する
一番手っ取り早いのは同型車をまるまる1台確保してしまう方法だ。程度が極上なものだと当然高価となってしまうが、たとえば登録に必要な書類がなくなってしまったいわゆる「書なし」の個体や、長期間放置されていたような個体であれば、安価で手に入れることも夢ではない。
ただ、これには大きな問題が立ちはだかる。それが保管場所だ。部品取り車とはいえ、屋外に雨ざらしで放置しておけばどんどん状態は悪くなってしまうし、かといってなかなか屋根付きの保管場所を確保するのも一筋縄ではいかないので、どちらかというと上級者向けと言えるだろう。
2)ネットオークション、フリマサイトを定期巡回
人気車種の場合は札束で殴り合う姿がたびたび見受けられるオークションサイト。しかし、不人気車種のパーツであれば、入札1件で落札、ということも夢ではない。ただし、不人気車だけにそもそもサイトに登場する率がかなり低いという難点もある。
そのため、アラート登録は当然だが、ときおりカテゴリや車名違いで出品されることもあるので、定期的な巡回もしておきたいところだ。何年も探していた部品のデッドストックが急に出品される、なんてこともザラ。わずかなチャンスを逃さない執念も必要だ。