VWゴルフGTIクラブスポーツ投入で2リッター最速戦線異常アリ!? (1/2ページ)

ゴルフ40周年の記念モデル投入で激辛ホットハッチブームが到来!

 かつて日本で「ホットハッチ」と言えばBセグメントのハッチバックにひとクラス上のエンジンを搭載と言うのが定番となっていた。クルマのバランスとしてはシャシーよりエンジンが勝っている物が多かったが、それをドライバーの腕で手なずけて走らせる…という操る喜びや走る楽しさがあった。

 そんなホットハッチも現在はひとクラス上のCセグメントのハッチバックが主流となっているだけでなく、シャシー側の進化などによって、速さだけでなく扱いやすさや快適性など「じゃじゃ馬」から「調教されたサラブレッド」になっているのも事実である。WEB CARTOP

 しかし、最近その状況はさらに変わり始めている。
その発端はルノー・メガーヌRSであった。2代目からニュルのタイムアタックに熱心で、2代目では8分7秒97を記録し、日本でも「ニュルFF最速」をアピールした。

 そんな挑発に反撃をしたのがホンダであった。当時のホンダの社長である伊東孝紳氏が2015年に登場予定の次期シビックタイプRでの「ニュルFF最速宣言」を行ない、2013年フランクフルトショーでの開発テスト映像の公開、2013年のメディア向け先進技術体感イベントであるホンダミーティングで、2リッターの直噴VTECターボ搭載のプロトタイプへの試乗、2014年ジュネーブショーでのデザインコンセプトのお披露目を行なった。

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 しかし、そこに新たなライバルが現れた。2014年のジュネーブショーでVWグループの一員であるスペインのセアト「レオンクープラ280パフォーマンスパッケージ」が、8分切りの7分58秒44を記録と発表。

 セアトの記録発表後、ルノースポールは「アンダー8」と名付けられたプロジェクトを発表。アンダー8=ニュルで8分を切る=セアトの記録を破るという挑戦であった。ノーマルに対して約90kgの軽量化やサスペンション、タイヤなどがバージョンアップした「メガーヌRSトロフィR」が、従来モデルを14秒、セアトを4秒短縮する7分54秒36を記録。ニュルFF最速の座を奪還してみせた。WEB CARTOP

 ホンダはこの記録に対して、2014年のパリモーターショーでタイムこそ公開しなかったが、「新型シビックタイプRはニュルFF最速の目処が立ちました」と言う開発者のコメントが盛り込まれた映像を公開。そして、正式発表の場となった2015年ジュネーブショーでルノーの持つタイムを4秒近く上回る7分50秒63を記録したと発表した。いわばホンダの公言通りに「ニュルFF最速」の座を勝ち取ったのだ。このように、ニュルのタイム変遷を見ても解るように、最新のホットハッチはひとクラス上のリアルスポーツ並みの速さを手に入れている。WEB CARTOP

 日本でも限定750台のシビックタイプRに1万数千人の募集があったと聞いたし、メガーヌRSトロフィRもあっという間に完売したと聞く。さらにメガーヌRSトロフィRの血を引く5シーターモデル「CUP-S」もルノーから追加販売されており、人気を博している。


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