ベテランでも間違いがちなクルマのウインカー&ハザードの正しい使い方とは (1/2ページ)

安全な交通のためにも今一度ルールを確認しておきたい

 教習所で習ったけどすっかり忘れたり、守っていないことはいろいろある。実際に即していないから必要ないものもあるが、今一度思い出すことで安全性が高まるものもある。後者の筆頭格がウインカーの使い方だろう。

 教習所で習うというか、法律で定められている規定としては、交差点などを曲がる際は、3秒前もしくは30m手前でウインカーを出す。また車線変更の場合は、3秒前からと定められている。曲がるときや車線変更の場合は出したあと、路肩や車線側に寄せる(寄せ過ぎもダメだが)というのは、教習所で習ったはずだ。

 ただし、紛らわしい場合もある。まず路肩に止めるときなのだが、寄せる際は上記の方法で事前にウインカーを出して寄せて止める。問題はそのあとで、停止したらどうするか? じつは夜についてはハザードもしくはパーキングランプを点灯とあるだけで、昼間については規定はなく、なにも点灯させずに止めても問題はない。逆を言えば、方向指示機であるウインカーを点滅させて停止しているのはダメとも言える。実際、紛らわしいこともあり、交通量が多い場所などではハザードを点けるのが正解だろう。

  

 これも厳密に言うと、ハザードは非常点滅表示灯という正式名称であることからわかるように、緊急時に使用するもの(夜間は見通しの利かない非常事態ということ)なので、見通しの利く昼間での使用は認められないとも取れるが、安全性を確保するためにはハザードの使用が適切だろう。実際にそれで取り締まられることもないはずだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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