新車ならスーパーカーの文法を守っているランボに軍配!
「もしも買うなら……フェラーリとランボルギーニはどちらが買い?」
本当に欲しいと思っている人は、迷うことはないだろう。こんな質問をしてくるのは、本気で買おうとは思っていない野次馬だけだ(断言)。もちろん「うおおおお、両方欲しいぞ!」と思っている人も多いが、モノには順序というものがある。人それぞれ、いま自分が欲しい、買いたい、買えるクルマは、フェラーリなのかランボルギーニなのか、それがわからずに迷っているという人は滅多にいない。
日本では、フェラーリもすごいクルマだが、ランボルギーニはもっとすごいクルマだと考えられている。だから、まずフェラーリを買ってからランボルギーニ、という例が多い。
かくいう私は、中古フェラーリを8台乗り継いだあと、中古のカウンタック・アニバーサリーに半年乗って、すぐフェラーリに復帰。これまでの合計でフェラーリ11台、ランボルギーニに1台に乗っているが、そのすべてを購入した『コーナーストーンズ』の榎本 修社長によると、「ランボルギーニからフェラーリに戻ったお客さんは、清水さんただひとりです」とのことである。フェラーリ崇拝派である私はその言葉に強い衝撃を受けたが、フェラーリよりランボルギーニのほうがより高い山であり、フェラーリに続いてランボルギーニを買うというのが、通常のコースなのだ。
とくに中古車の場合、近年はランボルギーニよりフェラーリのほうがはるかに価格帯が低く、平均的な年収の人でも、頑張れば買えるギリギリの線にある。
たとえばフェラーリ348系なら700万円くらいから買えるが、カウンタックは最低2500万円くらい。ディアブロも同じようなものだ。もっとも安いランボルギーニは、初期もののガヤルド eギア仕様(セミAT)で1000万円を切っているが、同じガヤルドでもLP570-4だと2000万円前後。シザースドアのV12モデルは軒並み2000万円オーバーで、カウンタックLP400のような希少なクラシックモデルは億を超える。