素材の違いのみならず生産方法の違いまで忠実に再現
MZRacingは、日本車初のル・マン24時間レース総合優勝を果たしたマツダ787Bに搭載される4ローター「R26B」型ロータリーエンジンの1/6スケールモデルを発売する。MZRacingオンラインストアで予約を受け付けており、10月下旬より順次発送される。税抜き9万2000円。
モデル化にあたり、マツダで保管していた787Bのスペアエンジンを徹底的にスキャニング。非接触式の3次元光学スキャナーを用い、エンジン本体のみならず、レーシングエンジンに初搭載されたリニア可変吸気システム、トリプルプラグIGコイル、オルタネータなども徹底的に再現。そのおかげでリアルな姿に仕立てられている。
よりリアルな完成形を再現するため、実際のエンジン同様に4枚のローターハウジング、5枚のサイドハウジング、そして各補機類に分けてモデリング。それぞれアルミ、鋳鉄、金型鋳造、砂型鋳造といった素材や生産方法の違いによる表面の質感などまでこだわったというのだ。
また、職人によりひとつひとつを丁寧に組み上げているため、高い完成度を誇るのも注目ポイント。ケース台座にはウォルナット無垢材を使用し、エンジン本体の重厚な雰囲気を際立たせている。
商品は本体のほか、1/6サイズのミニチュアローター1個と、当時のエンジン開発スタッフによるR26B開発エピソードが凝縮した特製ブックレットが付属する。約10万円と非常に高価ではあるが、ロータリーエンジンファンはぜひとも手元においてほしい逸品だ。
※写真は試作品につき、実際の製品とは異なります(インテークマニホールドの色合い変更や可変吸気システムを可動させるワイヤー、オイルポンプなどが追加される)