アナタの家のクルマそのままで参加できるモータースポーツ!
サッカー、野球、テニス、ゴルフ……。趣味で楽しめるスポーツは数あれど、もっともハードルが高くて縁遠いスポーツのひとつが、モータースポーツではないだろうか?
その理由は費用面といって間違いはないだろう。ギアと呼ばれるヘルメットやレーシングスーツ、シューズなどを一揃えするだけでも数十万円。加えて当然のごとく、走るクルマがなければできない。中古だろうがなんだろうが、クルマは高価だ。
消耗品もバカにならない。ヘタをすれば少し走っただけでタイヤ交換、オイル交換、ブレーキだって交換しなくちゃならない。
といった具合にモータースポーツは庶民の遊びとしちゃ、ちょっと厳しい側面がある……いや、ここは過去形で「あった」としておこう。
もし、少しでも興味があるなら、今回WEB CARTOPチームが参加した「エコカーカップ」に挑戦してみてはいかがだろうか?
このユルくて熱いが、「れっきとしたモータースポーツ」を簡単に紹介しよう。まず場所は富士スピードウェイの本コース。国際レーシングコースで世界最高峰のモータースポーツ、F1も行われたサーキットだ。そう、ベッテルもハミルトンもアロンソも走ったまったく同じ場所を走行できるのだ。
そして肝心の参加車両。エコカーカップには、ガソリンエンジン車4クラス、ディーゼル3クラス、ハイブリッド7クラス、プラグインハイブリッドクラスが設定されている。こう聞くと難しいかもしれないが、参加できない車両はないのではないか? と思うぐらい幅広い。
ざっとを紹介すると、いわゆる国内外のターボモデルはほぼOK。今回の参加車のなかには、スバル・レヴォーグ、ホンダ・シビックタイプR、ルノーメガーヌR.S.、ミニ、そしてミニバンのルノー・カングーなどもいた。
NAガソリン車も幅広い。レギュレーションを見ると、マツダ・ロードスター(ND)、トヨタ・ヴィッツ、日産マーチ、ホンダ・シビックタイプR(NAモデル)から、トヨタ・クラウン、日産フーガ、レクサスLSなども入っている。
ディーゼルはマツダ・デミオからマセラティ・ギブリなど、乗用車なら基本なんでもアリ。
ハイブリッドはトヨタ・アクア&プリウスはもちろん、メルセデス・ベンツSクラスのハイブリッドまで、基本ハイブリッドとつけばOKな感じである。
もちろんサーキットなので、横転の危険が高いワンボックス車やRV車は参加不可となっているが、SUVの三菱アウトランダーPHEVやミニバンのVWシャランなどはリストに入っていて、「対象車両は掲載されていない車種も多々あります」「追加希望の車種があればお問い合わせください」とのことなので、とにかく世の中にある多くの車種で参加できるというワケだ。
そして何より嬉しいのが、とくに何かをすることなく、普段買い物に使っている車両そのままで参加できる。タイヤもきちんと車検対応の溝があれば大丈夫で、逆にサーキット用のSタイヤは使用禁止になっている。
と、「もしかしてウチのクルマでも参加できる?」と思っていただいたところで、いよいよレースの中身についてザックリと説明しよう。