ニッポンの高級サルーンがもう一度世界を驚かす
クラウンは、日本で生まれ60年以上にわたって育てられてきた。15代目ではより日本車にふさわしいユーザビリティと、ドイツの高級セダンをも凌駕する走行性能が与えられ、理想のセダンを具現化するために生まれ変わった。
長い歴史に胡座をかくことなく、クラウンに必要なものをいちから見直して開発。それを代表するのが日本人に合わせたクルマづくりで、日本人の平均的な体格をベースにドアハンドルの高さや引き上げ方向、内装のアームレストやアシストハンドルの高さなどを設定し直し、自然な使い心地を獲得している。また、内装の質感や触感などでは、高級車にふさわしい表皮の仕上げやたわみ感、スイッチやドリンクホルダーの動きにまで五感に響くものづくりを定量化しながら、徹底的に追求した仕立てのよさもある。
そして、レクサス譲りのプラットフォームを生かした走行性能の高さも注目すべきポイント。先の見えないワインディングでも高い速度域で駆け抜けられる卓越したハンドリング性能を持ちながら、ゴツゴツとした乗り心地を感じさせず、なおかつムダな挙動が出ないなど、ボディコントロールでも驚くべきパフォーマンスを秘めているのだ。