普段触れる場所でも要注意! クルマで火傷を負う危険性のある場所とは

シートベルトの金具やレザーシートも注意ポイント

 クルマは安心して乗れるように作ってあるとはいえ、注意しないとヤケドを負うことがある。熱いというとエンジンなどを思い浮かべるが、普段触れている部分にもヤケドの原因というのは潜んでいるのだ。クルマの高温部

 意外なところではレザーシート。冬に座るとひんやりしているが、その逆に日によって暖められると結構な温度になるのだ。さすがにすぐヤケドするような温度ではないが、短パンやミニスカートなどで素肌が触れていると、低温ヤケドになる可能性がある。そのほか、シートベルトの金具などかなり熱くなる部分だ。

 そのほか、ボディ自体も真夏の炎天下では表面が60度ぐらいまで上がることもある。この温度だと触れないが、もう少し低い50度ぐらいだと触ることは可能だ。ただ、長時間素肌をくっ付けてもたれたりしていると、こちらも低温ヤケドを負うこともある。

 そしてさらに注意してほしい高温部を見てみよう。まずはエンジンまわりから。エンジンに直接触れることはさすがにしないだろうが、そのまわりだと無意識に触れてしまうこともある。とくに目につくのが排気管の遮熱板で、わざわざ手のマークにバッテンがしてある。

 ちなみにエンジンから出た排気ガスは、1000度ぐらいになることもある。そんなところに触れたらヤケドどころのレベルではない。同様に、マフラーも到達するまでに温度は下がるとはいえは、500度は軽くオーバーするので、触るのはご法度だ。

 さらにエンジンまわりで気をつけたいのが、冷却水のタンクだ。こちらにも注意がされているが、エンジンを止めたばかりは高温になっているのだが、加圧することで沸点を上げているので、いきなりフタを開けると高温の冷却水が吹き出すことになるので注意したい。

 そのほか、高温になるところで、メンテなどで触れやすいのがブレーキだ。サーキット走行だと、ローターが真っ赤になるほど。一般道でも、200度ぐらいになるし、ワインディングの下など負担がかかるところでは500度は超えることもある。そうなるとホイールもかなり高温になっているので、ブレーキに触らないから大丈夫などと油断していると痛い目に遭ってしまうので気をつけてほしい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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