ミニカー=トミカと呼ばれるほどの大人気商品
1970年に登場して以来、48年もの長きに渡りリリースされ続けているトミカ。きっとこの記事を読んでいる読者の多くが一度は手にしたことがあるのではないだろうか? なかにはミニカー全般を「トミカ」と呼ぶ人もいるくらい、多くの人に愛されているトミカの秘密を聞いてきた。
・登場以来変わらないもの
トミカがデビュー以来変わっていないこと、それはパッケージの大きさだ(一部商品を除く)。デザインこそ変更を受けているものの、子供の手のひらでしっかり握れるサイズを意識したという外箱は登場以来一貫して変わっていないのだとか。
また、小さな子どもがメインターゲットということで、ミラーなどのでっばり部分はなくし、デザイン上シャープになっている部分も極力丸みを持たせている。そのため、じつは実車に比べてデフォルメされている部分が多いのだが、ひと目でその車種と分かるのはデフォルメを担当するベテラン開発陣のなせる技だ。
・ラインアップは常に120種類
トミカは常に120種類をリリースしているが(ロングトミカなどを除く)、いつも同じラインアップというわけではなく、毎月2台新商品が登場し、入れ替えで2台がラインアップから落ちている。基本的には現行車種をメインに取り揃えているが、そのなかでも長寿モデルと言えるのが、No.095のロンドンバスだ。なんとこのロンドンバスは1977年7月に登場してから常に販売され続けている。
・No.110はパトカー、No.119は消防車
No.108のはしご付き消防車は累計販売台数300万台をマークしている大人気商品。時代によってベース車の変更はあるものの、こちらもロングセラー商品となっている。ほかにもNo.110がパトカー、No.119が消防車と、遊び心も忘れていない。
・初回特別仕様や大人向けのトミカプレミアムも登場
新商品が登場すると仕様違いの初回特別仕様が登場することでも知られるが、こちらはファンサービス的な要素が強く、より集める楽しみを感じてもらおうとしての試みとのこと。しかし、最近ではその人気の高さから購入できないという声もあり、メーカーとしても頭を悩ませているとか。
また2015年に登場したトミカプレミアムは大人向けにした商品で、子供にトミカを購入する親御さんがターゲット。ついつい追加で購入したくなるような往年の名車が中心となっている。
そんなトミカは、現在では玩具店だけでなくコンビニや書店、ドラッグストアからサービスエリア、パーキングエリアまで、多くの場所で売られるようになっている。価格も手ごろなので、久しぶりに購入してみるのも楽しいかもしれない。
取材協力:(株)タカラトミー
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http://www.takaratomy.co.jp/products/tomica/