路面に光でメッセージを描くシステムなどを披露
スーパーGT・GT500クラスにチームクニミツとともにNSXで参戦し続けている「レイブリック」ブランドで有名なランプメーカー・スタンレー電気は、「第45回東京モーターショー2017」で東6ホールにブースを構えた。
ブース内には、普通の単眼カメラでは得られない距離情報を得ることができる「TOF(タイム・オブ・フライト)センサー」、光で道路にメッセージを描いてクルマと歩行者とのコミュニケーションを取ることができる「路面描画ライティング」、姿勢変化ゼロ・視線変化ゼロで操作できる「ストレスフリーHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)」をホンダ・アコードに搭載したデモカーを披露している。
「TOF(タイム・オブ・フライト)センサー」は近赤外線カメラをヘッドランプに内蔵することで、太陽光の下や夜間でも歩行者や縁石など障害物までの距離を認知できるようにしたもの。
「路面描画ライティング」機能は、断続的に光を出し路面を光らせ、ドライバーと歩行者の双方にお互いの存在を認識させることで、事故を未然に防ぐという優れものだ。
また、アコードの車内にはHUD(ヘッドアップディスプレイ)が搭載されているが、これは「ストレスフリーHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)」のひとつ。ステアリングのグリップにタッチセンサーを内蔵しており、握った手を放す動作を行うだけでHUDの表示内容が切り替わるようになっている。姿勢や視線の変化が避けられないスイッチでの切り替えよりも遥かに安全といえるだろう。
そのほか、OLEDを用いて車両側面の方向にも自車の存在を知らせることを可能にしたリヤコンビランプや、三次元映像で空中にスイッチを浮かび上がらせ、通過する指を検知し反応することでエアコンなどを制御するタイプのインターフェイスも参考出品。ライティング技術が今後、これまで以上に安全上重要な役割を担うことを予感させる展示内容となっている。