ゆるきゃらみたいな小型EVはシーサーがモチーフだと!? 沖縄限定の「エイムEVM」で観光なんて最高だろ!

この記事をまとめると

■「エイムEVM」はシーサーをモチーフにした小型モビリティEVだ

■全長2.5mで全幅1.3mで最小回転半径は3.5mというコンパクトサイズ

■当初は沖縄県限定発売とされ年間1000台の販売を計画している

シーサー顔したマイクロモビリティ

 沖縄に移住したいと考えている方には、このシーサーをモチーフにした小型EVが追い風、いや決定打になるかもしれません。エンジニアリング事業を展開するエイム社が、沖縄など島嶼エリア向けとして開発したふたり乗り小型モビリティEV「エイムEVM」可愛いだけでなく、住民や観光客がしっかり実用に供せる性能がもたらされているのです。

 2025年8月より190万円で発売するというエイムEVM。国土交通省が定める「超小型モビリティ認定制度」の基準を満たした車両で、容量52Ah(総電力量9.98kWh)のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載、最高速は60km/h、一充電航続距離は120km、充電時間は5時間充電(200V)と、なかなかの性能。

 しかも、家庭用100V外部給電ポート(1500W)、クーラー、Apple CarPlay/Android Auto対応7インチモニターなどを標準装備といいますから、普段のチョイ乗りだけではもったいないくらい。むろん、災害時の外部バッテリーとしても役立つはずですから、付加価値としては相当なもの。

 全幅1.3m・全長2.5mというコンパクトなサイズは運転に自信のない方でも気軽に乗り出せるでしょうし、最小回転半径3.5mという取りまわしのよさは道路がさほど整備されていない地域ではうれしいポイント。それでいて、大人2名が過不足なく乗れるキャビンと、機内もち込みサイズのキャリーケース3個分の荷物スペースが確保されているのはパッケージングの妙としかいいようがありません。観光客がホテルからビーチへ移動なんてシーンにもピッタリでしょう。

 ビーチといえば、エイムEVMはいわゆるTバールーフを装備しており、着脱式のルーフは荷物スペースに格納が可能。これは文句なしに気もちのいい装備に違いありません。デザインを担ったのは元日産のチーフデザイナー、中村史郎氏が代表取締役を務めるSN DESIGN PLATFORMですから、クルマ作りのキモは熟知しているわけです。

 当然、インテリアもシーサーモチーフのエクテリアと合わせた明るいカラーコーディネートで、運転しやすい広い視界や、7インチTFTカラーモニター、リヤビューカメラなど使いやすさと品質感も抜かりなし。

 当初は沖縄県限定発売とされ、年間1000台の販売を計画しているエイム社。安定供給を叶えるため、沖縄県うるま市に「エイム・モビリティ・オペレーションズ株式会社」を設立し、県内企業との協業によってサポート体制も充実させていく計画とのこと。沖縄でシーサーならば、宮古島バージョンや西表島バージョンにも期待できそう。いっそのこと、全国のゆるキャラと連携した小型モビリティなど、夢は大きく膨らみます。

 1000馬力オーバーのEVで覇を競いあうのもいいですが、シーサーEVのように地に足の着いた、それでいて個性あふれる小型EVはもっと登場してほしいものですね。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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