この記事をまとめると
■スバルから新型フォレスターが登場
■桂 伸一さんが新型フォレスターに試乗した
■premium S:HEV EX、SPORT EXの走りを比較
フォレスターが6代目に進化!
四角いデザインはクロスカントリーSUVの印象が強く、その堂々としたデザインが見た瞬間からカッコいい、と思わず唸った。プロトタイプだが新型フォレスターのことだ。
ワイルドな印象のフロントグリルはヘッドライトまで一連で繋がるワイドで威厳のあるマスクがアメリカ受けするだろう。フリーウェイを走行中、後方から迫ったときに前車に威厳のある顔立ちが重要だと、他社のデザイナーから聞いた話が蘇る。つまり、迫られたほうは黙って道を空ける。フリーウェイで通勤バトルするアメリカンには大切な要素だ。もちろん威厳、クール=カッコいいことは日本でも最重要だ。
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上下に広いガラス面積が大人のイメージ含めてアップグレード。ショルダーラインから上のガラスエリアとボディによる上下のバランス感覚も、乗員の居住スペースをたっぷり確保した正統派SUVの証。
まずは見た目から新型フォレスターは強い存在感を放つ。サイズ的には現行から全長4655(+15)mm、全幅も+15の1830mmに。全高1730mm、ホイールベース2670mmとシャシーはキャリーオーバーだが、パワーユニットに真打ちの2.5リッターストロングハイブリッドが搭載されて、スバリストの夢だったEV走行と好燃費によるワンタンク1000kmという長距離走行が実現する。
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今日はあくまでもプロトタイプの初見。
袖ヶ浦フォレストレースウェイの外周でS:HEVと1.8リッターターボの比較試乗。インフィールドのみで、フォレスター新旧比較で新型の進化度合いを探る。
ま、ここで比較すると、熟成された旧型の完成度は高く、これはこれでいいじゃないか!? と思わせるレベルにあることは事実。
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スバルがアイサイトによる自動ブレーキで走行車両と歩行者を最優先した安全機能は、安全に対するブランドイメージを高めたことは承知の事実。今回はさらにサイクリスト(自転車)エアバッグの展開も目を惹くが、その模様は後日公開予定の映像でどうぞ。
ドラポジを決めてからの第一印象は、上からボンネットを見下ろす視界のスッキリ、くっきりした広がりがいい。横方向もAピラー越しの視界も鮮明だが、いえばシートのハイト調整をもっとも低い位置にしても十分に高い。つまり、高い方向に調整シロはあるので、イニシャルであと10mmでも下がれば、とくに大柄なドライバーには嬉しい。
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外周路はS:HEVから試乗。アクセル操作を受けたモーターがゼロスタートを滑らかに開始する点は、緻密な制御を行う証明だ。回転と同時に最大トルクを発生するモータートルクをいかに自然で扱いやすくコントロールするか、ジワリ走り出すスタートの瞬間で、そのメーカーがモーターをどう制御しているかがわかる。つまり、スバルはそこを上手く制御している。
音もなく息の長い加速がシームレスに続く気持ちよさはモーターならでは。当然だがモーターならでは走行中の静粛性は高く、始動した2.5リッターボクサーエンジンの鼓動も滑らかで、まったく新たなパワーユニットを得た感覚だ。