この記事をまとめると
■自販連と全軽自協から2024事業年度締めでの車名別年間新車販売ランキングが発表された
■2024事業年度締めでのトップは21万768台を販売したホンダN-BOXだった
■2位はトヨタ・ヤリスでトヨタはベスト10に4台がランクイン
ホンダN-BOXが4年連続のトップ
自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車、それぞれの2025年3月単月締めでの車名(通称名)別新車販売ランキングが発表された。3月単月締め新車販売ランキングの発表と同時に、2024事業年度(2024年4月から2025年3月)締めでの車名(通称名)別年間新車販売ランキングも発表された。
2024事業年度締めでの1年間にもっとも売れた新車は、21万768台を販売したホンダN-BOXとなった。2位には登録車となるトヨタ・ヤリス(ヤリスクロス含む)がランクインしている。1位N-BOXと2位ヤリスとの台数差は3万8849台と大差が開いている。
ホンダN-BOXとN-BOXカスタムのフロントスタイリング画像はこちら
この結果を、素直に“N-BOXの実力勝ち”とするか、行き先のない新車にディーラー名義などで新規登録(軽自動車は届け出)する、自社登録(届け出)で販売台数の上積みをした結果とみるかは判断のわかれるところではっきりとしない。ただ、2位と3位の差が3428台、3位と4位の差が3043台という結果を見ると、N-BOXでは自社届け出を積極的に行い、大差をつけて販売トップを狙ったとも見ることができる。
ちなみにホンダでは、2025年4月4日付けで、N-BOXが2024事業年度締め車名(通称名)別新車販売ランキングで1位になったとのリリースを発信している。それによると、事業年度締めでの年間新車販売台数にて登録車を含む総合ランキングで1位となったのは4年連続、軽自動車のみのランキングでは10年連続首位になっていると発信している。
ホンダN-BOXシリーズの集合画像はこちら
搭載エンジン排気量が同じで、ボディサイズも厳格な規格となる軽自動車では、走行性能でライバル車となかなか大きな差を出すことができない。差をつけるとしたら見た目でちょっと差をつけるくらいしかできないのだ。そこで、「日本でもっとも売れているクルマ」といったフレーズが、商談では受注にもち込むキラーワードのひとつとなっているのである。
総合ランキングではベスト10のうち、トヨタが4台、日産が1台、ホンダが2台、スズキが2台、ダイハツが1台となっている。登録車のみではトヨタ7台、日産2台、ホンダ1台となっている。軽自動車のみではホンダ1台、スズキ4台、ダイハツ3台、三菱と日産が各1台となっている。登録車では2024事業年度ではトヨタ1強がより鮮明となっており、それが統計にもよく表れている。
軽自動車では初夏あたりまでダイハツの出荷停止が続いていたが、後半、とくに2025年になってからダイハツが猛チャージをかけてきた結果が統計によく表現されているといっていいだろう。