ETC車載器から「払い戻し」のアナウンス! これってどういうこと?

この記事をまとめると

■有料道路の払い戻し料金が告知されることがある

■首都高ではETCを使用していれば経路の距離に従った料金が引き落とされる

■深夜の割引などもあらかじめ設定されたうえで料金を確定しているので払い戻しされる事例は限られる

料金先払いの有料道路の場合は払い戻しが発生することがある

 ETCの音声案内で、払い戻し料金が告知されることがあるという。

 阪神高速道路の例で解説がある。阪神高速道路は、大阪市と神戸市およびその周辺に道路網を持つ都市高速道路だ。その解説によれば、入り口と出口の間の距離が24km以下であった場合にキャッシュバックが実施され、その際にETC車載機の音声案内で「料金はマイナス○○円です」と告げられるとのことだ。また、料金所のない入り口から入り、6km以下の距離で出口料金所を通過した際も割引されるという。ただし、ETC車載機の種類によっては、音声案内されない場合もあるという。

 キャッシュバックが行われる背景にあるのは、入り口では通過したクルマがその先どこまで行くかがわからないので上限金額での案内となり、間もなくクルマが高速道路を出てしまったときは割引が適用され、払い戻しといういい方で通行料金の調整が行われることになる。

 首都高速道路などでは、距離別の料金設定となっており、ETCを使っていれば自動的にどの経路を通って出口に到着したかがわかるので、経路の距離に従った料金が案内される。払い戻しの告知を聞く機会は少ないかもしれない。

 ETCのゲート付近はもちろん、その手前や経路にはフリーフロートアンテナが設置されている。これでETC車載機との間で交信する。これによって、クルマの出入りを確認できるのはもちろん、経路に選択肢がある場合はどの経路で走ったかを認識できるのである。

 また、深夜の割引など、交通量を調整する料金設定の変更も、あらかじめ設定されたうえで料金を確定しているので、払い戻しされる事例は限られそうだ。

 ちなみに、先般のネクスコ中日本でのETC障害は、そうした割引のプログラム変更が原因と伝えられている。


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御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

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