この記事をまとめると
■タクシーの多くはいまでもフェンダーミラーを装備している
■視線移動が少ないので慣れると使いやすい
■ドライバーの視線を感じる人がいるためその対策でもある
フェンダーミラーがいまでも生き残っている理由
タクシーをよく見ると、フェンダーミラーを採用していることが多いです。しかし、ドアミラーのクルマが多い現代においても、タクシーがフェンダーミラーを採用している理由とは何があるのでしょうか。この記事では、タクシーがフェンダーミラーを採用している理由や実際にフェンダーミラーのタクシーで乗務していたときの経験を紹介します。
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●タクシーにフェンダーミラーが採用されている理由
ドアミラーのクルマが多い現代でもタクシーに、フェンダーミラーが採用されている理由は、主に次のとおりです。
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・フェンダーミラーのほうが少ない視線移動で後方の様子を確認できる
・ミラーを見るために首を左右に動かさなくていい(ドアミラーを見るために首を動かすと乗客が「見られている」と感じることがある)
・助手席に乗客を乗せたときでもミラーで後方の様子を確保しやすい
など
このような理由でタクシーはフェンダーミラーを採用し続けているといわれています。
では、実際にフェンダーミラーのタクシーに乗務していたときの感想をお伝えします。
●フェンダーミラーのタクシーを運転してわかったこと
自家用車がドアミラーの筆者がフェンダーミラーのタクシーを運転したときに感じたこと、わかったことをいくつかお伝えします。
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・フェンダーミラーの車両を運転すると前方視界のなかに後方確認するミラーがあるため後方の車両等に気づきやすい
・一方でドアミラーのクルマばかり乗っていたためフェンダーミラーに慣れるまでに時間がかかった
・フェンダーミラーに慣れると後方確認がドアミラーより楽にできる
・クルマの死角(左右の斜め後方)はドアミラーと同じように目視確認が必要なのは変わりない
など
フェンダーミラーのタクシーに乗って上記のような発見、メリット・デメリットがありました。どちらのほうがいいかというのは、ドアミラーとフェンダーミラーのそれぞれにメリット・デメリットがあったり、クルマのデザイン面の問題があったり、ボディタイプによってミラーの取り付け位置が異なったりするため断言できませんが、慣れてしまえば運転に苦労することはありません。
●乗員と乗客という関係においてはフェンダーミラーが便利
さまざまなメリットやデメリットなどがあるフェンダーミラーですが、タクシーにおいては、乗員と乗客という関係があるためフェンダーミラーのほうがいいと考えます。
先述したとおり、乗員がミラーやクルマの死角を確認するために首を動かした場合であっても、乗客からすると「運転手に見られた。チラチラ見られてる」と思われてしまう可能性があります。
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さまざまなハラスメントなどが問題となる昨今において、密室空間のタクシーではフェンダーミラーで後方の様子を見られるほうが、乗客とのトラブルやクレームに繋がりにくいと考えられます。そのため、タクシーを始めとする「乗員と乗客」の関係性になるクルマにおいては、フェンダーミラーのほうがよいといえるのではないでしょうか。