tanabeは日本が誇る足まわりのスペシャリスト集団
1982年に創業され、40年以上の歴史をもつ自動車用アフターマーケットパーツの総合メーカー「タナベ」。そのフィールドはサスペンションやホイール、ボディ補強部品など車両全般に達している。とくに「tanabe」ブランドではサスペンションや補強パーツ、「SSR」ブランドではホイールと、足まわりにおける重要な構成部品をともに手掛けているという点において、国内随一のスペシャリスト企業といえる。
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そんなタナベが、創業以来掲げているコンセプトが「安全で安心なモノづくり」だ。ユーザーがアフターマーケットパーツを購入する際、その動機となるのはスタイリングなどのビジュアル面や、快適性、運動性などさまざまな要因があるが、タナベの製品開発においてまず優先されるのがパフォーマンスアップの実現。
そのうえで速さだけでなく、思いどおりに愛車を操ることのできるハンドリング性やスタイリング面での進化、さらに絶対的な信頼性・耐久性をも兼ね備えていることがタナベのこだわりだという。
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さらにもうひとつ「モノづくりへの強いこだわり」を感じさせるのが、製造方法および製造拠点にある。
同社では、自社で開発・販売する自動車用アフターマーケットパーツを「GTパーツ」と総称しているが、近年は多くの自動車用アフターパーツメーカーが生産拠点を海外へと移していくなかで、tanabeのGTパーツは滋賀県にある工場にて熟練の職人が、シビアなセッティングや厳しい目でチェックし、生産を行っている。
そして生産時に使用される鋼材などの材料も、すべて日本国内で調達。「Build in Japan」だけでなく、素材から製品組み立てに至るすべてを「Made in Japan」としているのが同ブランドのこだわりだ。
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そのtanabeのGTパーツにおいて、中心的な存在となっているのがサスペンションである。スポーティ仕様の車高調整式サスはもちろん、ミニバンなどに最適な快適性とスタイリング性を両立させてくれる製品や、SUV向けのリフトアップサスペンションなど多様なラインアップを展開している。
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足まわりのチューニングというと、スポーツカーを対象とした製品を思い浮かべるが、セダンやミニバン、SUVなどさまざまなカテゴリーに対応するべく「サステック」、「GT」、「ディバイド」と、タナベでは複数のブランドを展開。さらにスポーツ性を追求するオーナーには、モータースポーツシーンで活躍する「REAL SPORTS」とコラボレーションして車種ごとに専用開発された車高調整式サスペンションもラインアップされるなど、ニーズに合わせて最適な製品の開発・販売を行っている点も特徴だ。
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一方で、「車高調整式サスペンションほどの機能面は求めていないけれど、ノーマルよりスタイリッシュなフォルムと優れたハンドリング性を実現したい……」というオーナーに最適なのが、コイルスプリングだ。
タナベでは、コイルスプリングの開発から製造まですべてを自社内で行っているが、「冷間成形」と呼ばれる製法は、アフターパーツメーカーではタナベだけが所有している、ハイパワーコイリングマシンでのみ可能となっている。
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冷間成形とは、1本の長い鋼材からコイルスプリングを成形する際に常温で巻き上げる製法のこと。この製法を採用することにより、高強度でヘタリに強く、さらに初期反発の穏やかなスプリングが製造できるという。使用される鋼材は、冷間成形に最適な高純度かつ超高強度の専用材。タナベ独自の製造工程により2100N/㎟もの引張強度を実現している。
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その後は2段階にわたって粒状の鋼球を高速・高圧で打ち付ける「ダブルショットピーニング」、防錆効果の高いカチオン電着塗装を経て、タナベ製スプリングの象徴であるtanabeレッドへ塗装されて完成となる。
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スタイリッシュな佇まいや運動性能アップを実現するローダウン。悪路走破性を向上させる迫力のリフトアップ。tanabeでは足まわりからボディチューニングまで幅広いラインアップで、さまざまなカスタムの方向性に対応している。