この記事をまとめると
■アウディでは今後、偶数車名のモデルを電動車とし奇数車名のモデルを内燃機関車として展開する
■A4とA5が統合という形になり新型のA5が誕生した
■初期ロットに限りお買い得な限定車も用意される
新世代アウディの注目モデルが上陸
日本ではドイツ御三家としてお馴染みであるアウディにおいては、ドイツブランドらしい質実剛健なクルマ作りが定評で根強い。とくに同社では、クワトロと呼ばれる4WD技術が看板となっており、その信頼性、性能はモータースポーツの世界でも証明されている。
そんなアウディは現在、次の次世代に向けて車種ラインアップを整理している真っ只中。公表されているのは、A4やA6、A8といった偶数車名のモデルが電気自動車、A1、A3、A5などといった奇数車名のモデルはICE(内燃機関)搭載モデルとして展開するといった方針だ。
そこで今回誕生したのが、A4を統合する形で新たに誕生したICEモデルのA5だ。A4は今後誕生するであろう電気自動車のために温存されていると考えていいだろう。
この記事では、そんなモデル統合によって誕生した、新型A5とそのスポーツモデルであるS5を紹介する。
アウディ新型A5画像はこちら
まずA5では、従来どおりセダンタイプ(電動リヤハッチゲート装備)と、ステーションワゴンタイプのAvantの2タイプが用意され、ライフスタイルに合わせたモデル選択が可能となっている。アウディではA5をアウディの電動化戦略に沿うモデルレンジ再構築において重要なモデルとして位置付けている。
なお、ボディ構造を作り上げる上で欠かせないプラットフォームは、新世代の内燃機関プラットフォームとなるPPC(プレミアムプラットフォームコンバッション)を初めて採用しているのが特徴だ。
ボディの骨格が一新されたことにより、歴代モデル随一の高いパフォーマンスを獲得している。
もちろん、これに合わせてデザインも一新。より立体的で彫りの深い、エッジを減らした連続的な面構成による力強い抑揚をもつエクステリアが特徴だ。ホイールベースは先代モデルより約70mm長くなっている一方で、それに対するリヤのオーバーハングは短くとられている。よって、ロングノーズ・ショートデッキという、スポーティでプレミアムなシルエットを実現。A5の魅力がより際立っている。
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フロントは、歴代モデル随一のフラットな形状で幅広なプロポーションのシングルフレームを取り入れ、立体的なハニカムパターンとなっている。細く精密に描かれたヘッドライトと相まって、A5のフェイスを形作り、鋭い表情とした。
ちなみに、フロントバンパーとフェンダーを統合し、そのなかにヘッドライトを収めたこのデザインは「ソフトノーズ」と呼ばれている。なお、前後のホイールのショルダー部分の力強いブリスターフェンダーは、「Audi Ur-quattro(ウア クワトロ:初代quattro)」を彷彿させる、Audi Design DNAの重要な要素だ。
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A5シリーズでは、フロントにLED技術を用いたダイナミックターンインジケーター付きマトリクスLEDヘッドライトと8パターンから選択可能なデジタルデイタイムランニングライトを、リヤにはダイナミックターンインジケーター付きLEDリヤコンビネーションライトを標準装備している点もトピックだ。また、MMIから8パターンから選択可能な、ダイナミックターンインジケーター付きの第2世代のデジタルOLEDリヤライトをオプションで装着することも可能だ(S5は標準装備)。
ちなみに、デジタルOLEDリヤライトは、1ユニットあたり364個のLED が1秒間に数度の画像を表示することにより、A5のリヤがディスプレイの役割を高め、アウディの先進性をアピールするというユニークな機能も備える。リービングホーム(開錠)やカミングホーム(施錠)のダイナミックなライティングは、アウディのライティングDNAの一部として、光の動きで存在感を際立たせる効果を持っている。
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足まわりは、17インチアルミホイールを標準装備とし、オプションのadvancedパッケージで18インチ、S lineパッケージで19インチを選択可能となっている。さらなる上級装備として、Audi Sport製19インチと20インチアルミホイールも用意し、より高みを目指すユーザーへ向けた商品ラインアップにも抜かりない。