新開発8速スポーツATの追加とともに走行性能全般を大幅アップデート! 日本仕様だけの「SPORT Package」も設定された進化型GRカローラがついに国内登場 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■トヨタが進化型GRカローラの国内向けモデルを発表し受注を開始

■スポーツ8速AT「GR-DAT」を新採用したほか走行性能を全面的にアップデート

■日本仕様のみのオプションとして「SPORT Package」も用意される

GRヤリスに次いでGRカローラにも進化型が登場

 トヨタのなかでもとくに長い歴史を持つカローラ。大衆車のイメージが強いが、じつはトヨタのWRC初優勝を飾ったTE25カローラや、その後1000湖ラリーを制したTE27カローラ・レビンなど、モータースポーツ参戦を通じて進化してきたモデルでもある。

 一方で、世界中の多様な使い方や時代の変化に対応し、セダン、ワゴン、ハッチバック、クーペ、SUVと多彩な形に進化し、多くのユーザーに愛されてきた。そのなかでもGRカローラは「カローラのスポーツカーとしてのDNAを呼び覚まし、魅力を取り戻す」ことを目指し、モリゾウこと豊田章男の強い想いから生まれた1台である。

 そのGRカローラが、大幅改良を受けた進化型となった。受注は2025年2月4日より開始し、発売は同年3月3日となる。

 進化型GRカローラでは、スーパー耐久シリーズなどのモータースポーツ参戦を通じて得た知見を反映し、高速コーナーでの旋回性能、加速性能、冷却性能などを全面的に改良。新開発8速スポーツATのGR-DATを追加設定し、プロドライバーや社内評価ドライバーのフィードバックをもとに、限界走行と日常使いの両面で乗り続けたくなる野性味を追求した。

 進化型GRカローラの主な改良点として、旋回性能では前後ショックアブソーバーにスプリングを内蔵し、旋回時の車両姿勢と内輪の接地荷重を改善。リヤアクスルのトレーリングアーム取付点を上げ、加速時のリヤ沈み込みを低減し、駆動力の応答性と安定したコーナリングを実現。リヤコイルスプリングとスタビライザーのばね特性を最適化し、旋回時のリヤタイヤ接地性を向上させた。

 加速性能では、中速域のエンジントルクを30Nm向上させ、最大トルクを400Nmまで高めた。また、進化型GRヤリスにも先立って搭載されているGR-DATを新たに搭載。ブレーキやアクセル操作をモニタリングすることでプロドライバーのシフト操作に近いギヤ選択を実現し、シフト操作に気を取られずステアリングやブレーキ操作に集中できるようになり、スポーツ走行の楽しさをさらに広げた。

 冷却面では、エンジン冷却を強化するためサブラジエターを採用し、ロアグリルに冷却用開口を設け、フロントバンパー側面に排気用開口を配置。また、ブレーキダクトによりフロントブレーキローターへの風導入を最適化し、冷却効果を向上させた。さらにGR-DAT搭載車には、水冷式ATFウォーマー&クーラーと空冷式ATFクーラーが標準装備される。

 減速性能ではABSを改良し、上下Gセンサーにより接地荷重をモニタリング。ABS作動時の安定した制動力を実現。また、クルマとの一体感向上のため、シャシー部品の締結ボルトの一部に締結剛性の高い特別なボルトを採用したほか、ステアリングコラムの締結剛性を強化し、直進安定性とダイレクト感を向上させた。クラッチペダルの操作性も最適化し、スポーティなフィーリングを追求した。


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