かつては日本の東京モーターショーもこうだった! 人口世界1位のインドのモーターショーが危険なレベルの混雑と熱気!!

この記事をまとめると

■インドで開催された「オートエキスポ2025」では多くの一般客が来場した

■トラブルを避けるために展示車両のドアロックや仕切りを設けて対応していた

■「入場規制」が施されているほど大盛況であった

人口世界一位の国は来場者数も半端じゃない!

 ここ数年におけるインドのトピックといえば、2023年に中国を抜き人口世界一になったことだ。2024年では、14億2520万人の2位中国に約1600万人の差をつけた、14億4170万人でトップとなっている。「ひとりっ子政策」の名残りもあり、日本以上のスピードで中国は少子高齢化が進んでいるので、インドの人口世界一は当分揺らぐことはないようだ。

 そんなインドで、2025年1月17日から22日の会期にて「オートエキスポ2025」が、「第2回バーラト(ヒンディー語でインドの意味)・モビリティ・グローバル・エキスポ2025」の関連イベントのひとつとして開催された。

 初日はメディア関係者のみに会場が解放された「メディアデー」、2日目は招待された業界関係者向けに開放された「ディーラーズデイ」だった。当たり前のような話だが、メディアデーよりディーラーズデイのほうが来場者数は多くなるのだが、その増え方が結構ハンパなかったので、3日目、つまり一般公開初日(日曜日)の会場の様子も気になって見に行った。

 午前10時の開場直後は「やっぱり多いなあ」程度だったのだが、お昼近くになると身の危険を感じるぐらいの来場者数で会場内はかなり混みあっていた。「これでは展示車の撮影などは絶対無理だな」と思っていると、多くの完成車ブースでは、展示車のまわりをベルトパーテーションで囲んでいたり、ドアロックをして車内への乗り込みなどをさせないようにしていたりといった措置をとっていた。

 とにかく来場者が多いので、ドアの開閉時に車外の人にドアをぶつけるなどのトラブル多発は必至、妥当な措置と考えられる。この光景を見て、昭和の「東京モーターショー」でも、日曜の午後などは来場者が多くなるので、ほとんどの車両がドアロックされていたのを思い出してしまった。ただし、ベルトパーテーションと展示車の間にはほとんど間隔がなく、来場者が多いのでクルマ全体を撮影するための十分なクリアランス確保もできないので、結果的にこの日は車両撮影はできなかった。

 また、展示ブースは高級ブランドでもない限り、周囲を固定柵で囲むということはないのだが、多くのブースではベルトパーテーションでブース全体を囲い込むなか、何カ所かに出入口を用意して入場者の流れをコントロールしようとしていた。

 お昼過ぎに、トラックやバスなど商用車をメインに展示してある展示棟(いくつかの展示棟に分散して車両展示を行っている)へ向かうと、入口近くに多くの人がいた。よくみると、会場内の混雑具合が危険レベルとなったので「入場規制」を行っていたのである。

 規制が解除されると、多くの人が歓声とともに展示棟内に流れ込んでいった。聞いたところではこのような混雑は平日となる最終日まで続いていたとのことであった。

 昭和のころ、「クルマオタク少年」だった筆者は家族で東京モーターショーに出かけた。そのころの熱気をいまも覚えている。思春期になると友だちと一緒に始発電車で晴海の会場へ向かい、開場を待っていた。

 当時の日本並みの熱気を感じてノスタルジーに浸っていると、人の波に押されてしまった。そこはやはり世界一人口の多い国の自動車ショーなので混雑のスケールもまさに世界一だなと強く感じた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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