極論「洗車しない」がイチバン! 旧車にとって「水浴び」はリスキーだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■旧車の洗車は気を遣う場面が多い

■多量の水で洗うと錆や雨漏りの原因にもなる

■洗車をせずにウエスと毛ばたきだけで埃を落とすのがオススメだ

旧車って水で洗っても平気なの?

 生産されてから数十年が経過している旧車およびネオクラシックカー。最新の技術と設備、そして塗料で仕上げられている現代のクルマとは異なり、「年代モノ」の古いクルマの洗車は独得の配慮が求められます。

 そこで今回は、そのものズバリ「旧車の洗車、どうすればいいの?」についてまとめてみました。

●水洗いでジャブジャブ洗車は御法度

 ボディに付着した汚れを落とす前に全体にバシャバシャと水を掛け、ある程度濡らした状態に。次にカーシャンプーとスポンジでていねいに汚れを落としていく……。マット塗装といった一部の特殊な塗装をのぞき、現代のクルマのほとんどがこの洗車方法で汚れを落としていきます。

 しかし、旧車およびネオクラシックカーの場合、同じ方法での洗車は極力避けたいところです。その理由として、ウェザーストリップが劣化していて防水機能が劣化していたり、汚れが蓄積して排水口が詰まっていたりとさまざま。新車時には想定できないような経年劣化によってクルマにダメージ(具体的には錆)を発生させる可能性があります。

●機械洗車するなら覚悟のうえで

 上記を踏まえて、旧車およびネオクラシックカーを機械洗車で綺麗にしたらどうなるか。窓を閉めていても車内に水が浸入して雨漏りしてきたり、トランクが水浸しになったり……。高圧洗浄の効果(威力?)で、通常の洗車では考えられないような箇所にまで水が浸入してくることも。

 一見するとクルマが綺麗になったように映るかもしれませんが、塩カルのまかれた道路を走ったなど、よほどの事情がない限り機械洗車を行わないほうが得策です。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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