この記事をまとめると
■千葉県幕張メッセにて東京オートサロン2025が開幕
■ホンダブースではシビックタイプRの特別仕様車が発表された
■「シビック タイプR レーシング ブラック パッケージ」は約100万円アップの価格となる
タイプRの受注再開が目前!
クルマ好きのなかでは毎年の恒例行事として認識されている新年早々のお祭り「東京オートサロン」が今年もめでたく開催されました。
自動車メーカーをはじめ、数え切れないほどのショップやカスタムメーカーが並ぶなかで、開催前からひときわ注目を集めていた車両がありました。
それは国産の最速マシンの一角である「シビック タイプR」の特別仕様車です。
「シビック タイプR レーシング ブラック パッケージ」と名付けられたそのマシンは、この「東京オートサロン2025」で初めて披露されるという告知が事前にあり、ホンダのファンだけでなく、スポーツカー好きの注目を密かに集めていました。
ホンダのブースを訪れると、「Honda SPORTS」というキーメッセージが大きく表示され、新旧のF1マシンをはじめスーパーGTなどのレース車両の展示が行われていて、「今年のホンダはなにか違う」という印象でした。
メインステージの中央には3台の車両が置かれ、そのうちの2台はカバーに隠されていました。その1台が「シビック タイプR レーシング ブラック パッケージ」だとアナウンスされています。
そしてカンファレンスが始まり、開発責任者である明本禧洙(あきもと・よしあき)氏のスピーチでホンダのモータースポーツへの取り組みを振り返りながらホンダのスポーツスピリットの遺伝子の伝承が語られます。
そしていよいよカバーが取り除かれる“アンベール”の瞬間が訪れました。
「ハッ!」と息をのむ音が聞こえるような緊迫した空気のなか、現れたのは真っ赤なボディが鮮烈な「シビック・タイプR」でした。
「レーシング・ブラック・パッケージ」というネーミングから、ボディ色がブラックかと勘違いしていましたが、ブラックなのは内装の仕様でした。
「すべては“走り”のため」というテーマに則って、ダッシュボードやドアトリム上部に、豪華なブラック色の「ウルトラ・スエード」生地があしらわれているのがこのモデルの特徴。
これは高級感を出すことよりも、反射を低減させ、運転に集中させるためという狙いによるものです。
そして「タイプR」専用シートは「ラックス・スエード」で仕上げられていて、室内が抑えの効いたシブい雰囲気で統一されます。また、ステアリングホイールも同じくスエード調となり、さらに専用のグレー色調のステッチがさりげなくアクセントを加えています。
細かい点では、自動防眩機能付きのルームミラーや、ローレット加工が施されたエアコンのダイヤルノブなども専用装備として用意されるようです。
展示車両のボディ色は鮮烈な「フレームレッド」。ボディ色は従来の「タイプR」に準じて5色の展開となっていますが、チャンピオンシップホワイトについては受注上限に達したため、選択肢からは除外されるとのこと。
気になる価格は、消費税込みで599万8300円と、素の「タイプR」から100万1000円アップとなっています。
発売は2025年1月23日とアナウンスされていますが、素の「タイプR」が受注を一時停止している状況でもあり、申し込みが集中するのは必至でしょう。