今も昔もトラック野郎は背中で語る! かつてはスカイラインの丸テールを並べた「テールランプカスタム」の最新事情

この記事をまとめると

■テールランプを交換するなどしてカスタムしているトラックが多い

■トラックはそのデザインや構造上、テールランプをカスタムしやすい

■テールランプは社外品のラインアップも豊富だ

トラック用のテールランプは増え続けている

 トラックはその構造上、テールランプがシャシーに独立して取り付けられている。ボディをあとから架装する関係上、こうした構造をとらざるを得ないのだが、結果として汎用性の高いテールランプが使われることになる。

 ボディを製作するときにテールランプまで組み込んだものとすることもあるし、テールランプだけをカスタムしたトラックを見かけることもある。

 昔は乗用車のテールランプなどを流用してカスタムするケースが多かったが、そうしたカスタム文化が定着したことで、カスタムパーツとしてのトラック用テールランプが発売されるようになり、その種類が増え続けているのだ。

 トラックの場合、1種類のテールランプが幅広い車種に対応できるため採算性が高く、コストをかけて開発してももとが取れることも大きい。

 何でテールランプをカスタムするのかといえば、それはノーマルのテールランプがそっけないデザインで印象が薄いからだろう。トラックドライバーたちは、自分のセンスと個性を表現するため、テールランプを交換して愛車の満足度を高め、仕事へのモチベーションにしていたりするのだ。

 ボディメーカーのなかには、高級感を高めるためにテールランプをアフター品に交換しているところも少なくない。ランプメーカーのKOITOもそうした需要を見込んで、高級感のあるテールランプを製品化している。

 LEDが光源として一般的になってからは、そのデザインや光らせ方のバリエーションがさらに広がり、数えきれないほどのテールランプがアフターパーツとして販売されている。LEDの光源そのものを見せて光らせるタイプはキラキラと強い光の粒を感じさせる光り方をするし、すりガラスのように半透明のフィルターを被せたものは面発光して上品な光り方をするので、どちらも人気が高いようだ。

 さらに、デザインも同じ長方形のランプハウジングのなかに、さまざまな配置やランプ形状を実現しているので、じつにデザインが豊富なのである。これは規制緩和(ウインカーランプの位置など)によって自由度が広がった影響もある。

 昔はスカイラインの丸いテールランプをいくつも並べてシーケンシャルウインカーを実現していたものだが、現在はテールランプ単体でシーケンシャルウインカーとなっているものが多く、装着するだけで途端にオシャレで注目度が高まるデザインとなっている。

 そんな風にテールランプが多彩になる一方で、ヘッドライトはフロントマスクやバンパーに組み込まれているから、変更するにはトラックごとに専用のハウジングを作らなければならず、アフターパーツとして販売するにはハードルが高い。

 しかし、すでに人気車種は乗用車のようにヘッドライトも個性的なデザインを実現しているところもある。三菱ふそうは小型トラックから大型トラック、バスまでヘッドライトを共用化しているから、こうしたヘッドライトのカスタムも、今後はトラックでも流行るようになるかもしれない。


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