この記事をまとめると
■アルファード&ヴェルファイアが一部改良を受けた
■目玉はミニバンとして国産車初となるプラグインハイブリッドモデルの追加
■ガソリン・ハイブリッドモデルも仕様向上するとともに最廉価グレードが追加された
アルファード&ヴェルファイアに待望のPHEVモデルがを追加
2002年にアルファードの初代モデルが登場して以降、ショーファードリブンや高級車としての役割も備えたミニバンとして人気を博してきたアルファード&ヴェルファイア。2023年6月に登場した、アルファードとしては4代目、ヴェルファイアとしては3代目となる現行モデルでは、その唯一無二たる地位を確たるものとし、絶大な人気を誇っている。
このたび、そんなアルファード&ヴェルファイアが一部改良を受けた。
まず、なんといっても注目なのが、国産ミニバン初となるプラグインハイブリッドモデルの追加だろう。2.5リッターの直列4気筒エンジンとモーターによるプラグインハイブリッドシステムの採用によって、満充電状態でのEV走行換算距離は73kmとなり、ハイブリッド燃費についてもWLTCモードで16.7km/Lを達成した。同時に、システム最高出力306馬力を誇るスムーズな加速も両立する。
このプラグインハイブリッドシステムの採用によって、音や振動の少ないEV主体の走行による静粛性と、大容量リチウムイオンバッテリーを床下に搭載したことによる低重心で安定した走行性能を実現しているというわけだ。
電気のみでエアコン等の電装品を作動することが可能なことも、ショーファーユースにおける待機時といったシーンで有用だろう。
プラグインハイブリッド車は最上級グレードの「Executive Lounge」、四輪駆動、6人乗り仕様のみとなり、アルファードは税込1065万円、ヴェルファイアは1085万円のプライスタグを掲げる。
プラグインハイブリッド車のみの専用装備として、シルバースパッタリング塗装の専用19インチアルミホイールや本杢ステアリングホイール、ウルトラスエード貼りの天井が採用され、まさにショーファーミニバンの雰囲気を味わえることも考えれば、納得の価格ではないだろうか。
また、プラグインハイブリッド車の追加だけでなく、ガソリン車、ハイブリッド車も一部改良を受けたこともトピックとなる。
ドライブレコーダー(前後方)を備えたデジタルインナーミラーを全車標準装備したほか、JBLプレミアムサウンドシステム(15スピーカー)および14インチリヤシートエンターテインメントシステムの設定がZ・Z Premierにも拡大。そのほか、ヴェルファイアでは外板色に「プレシャスメタル」が追加となるなど、商品力をいっそう高めたものとなる。
さらに、アルファードには新たに8人乗りのグレード「X」を追加。シリーズ最安の税込510万円からという戦略的な価格設定となる。
モデルレンジを拡大し、さらなる商品力の向上を遂げたアルファード&ヴェルファイア。その人気がより盤石なものとなることは間違いないだろう。