この記事をまとめると
■テスラが完全自動運転のロボタクシーとロボバンを発表
■ヒト型ロボット「テスラボット」も登場して生活を助ける
■利便性と労働市場への影響が注目されている
AIに長けたテスラは社会を変えるのか
なにかと話題の多いテスラですが、やっぱりいまの世界を牽引してる存在といっても過言ではないでしょう。つい先日、発表された完全自動運転EVのロボタクシーとロボバンにしても、従来の自動運転をはるかに超越しているだけでなく、ごく近い未来の社会インフラを見越したもの。
また、代表のイーロン・マスク氏にいたっては、AIの誤った進化に警鐘を鳴らしつつ、映画「アイロボット」で描かれたようなヒト型ロボット、テスラボットの開発を恐るべきスピードで開発し続けるなど、まるで人類の未来を担っているかのような熱量を感じさせてくれるのです。
「未来は自律的」というコンセプトのもと、テスラが開催したイベント「We, Robot」で発表された完全自動運転EVは、2ドアセダンのロボタクシーと、20人から輸送できるロボバンという2車種でした。
ロボタクシーは車内にハンドルもペダルもない設計となっているほか、充電ポートからケーブルを差し込んで充電するのではなく、誘導充電器を通じたワイヤレス充電が可能と、お掃除ロボット同様の賢さと利便性を誇ります。
むろん、タクシーと名付けられたとおり、スマホで呼び出したり、空車を探してくれるプラットフォームも同時に開発されています。
価格は3万ドル以下に収まるとし、2027年までに提供すると、いつもどおりマスク氏は具体的な時期を発表しています。
また、自動運転についてはモデル3とモデルYに搭載し、カリフォルニア州とテキサス州(いずれも完全自動運転が認められています)で、2025年から発売することが約束されています。
そして、大型輸送車両となるロボバンは、人員の輸送以外にも輸送コストを抑えたいという物流シーンでの活躍も視野に入っているとのこと。スタイリングこそテスラらしくSFチックなものですが、要は大型トラックやトレーラーが自律運転をするものであり、これまたごく間近な未来、つまり人手不足や物流コストの増大に対するソリューションにほかなりません。
こうなると、マスク氏がずっと唱え続けている「自動運転は人の運転より10倍安全」「走行中はラウンジに座っているような感覚で移動時間を有効活用できる」といったメリットをはるかに越えていくわけで、これまでのクルマ社会が根底から変わっていくのは間違いなさそうです。