カタログどころか注文書まで紙を廃止する時代! それでも新車購入が完全ペーパーレスにならないワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新車ディーラーから紙のカタログが廃止されることが決定されている

■トヨタディーラーでは紙カタログの廃止とともに紙の注文書も廃止になった

■押印が必要な書類があるので完全ペーパーレス化はまだまだ時間を要する

紙カタログの廃止にコレクターは涙

 筆者はたびたび「紙のカタログ」がまもなく廃止となることをお伝えしてきたが、ついにトヨタが紙のカタログの廃止を順次進めているとの情報をキャッチした。「販売現場で聞いたところでは、今後、小規模な改良なども含めて登場する新型車については紙のカタログは用意されないとのことです。また、しばらく改良予定のない継続販売車種については、店頭での在庫がなくなったとしても、新規発注は受け付けないとのことでした」(事情通)。

「順次」としたのは、今後に登場する新型車には紙のカタログは用意されず、現状で紙のカタログが用意されている、しばらく改良予定のない継続販売車種でも店頭での在庫がなくなり次第、紙のカタログは店頭から消えることになるのである。

 新車を売る側のセールスマンは、「今後はセールスマンそれぞれがもち歩くタブレット内にある、『ウェブカタログ』をお客さまにお見せしながら商談を進めることになります。我々としては物理的に存在する紙のカタログを用意して商談を行うほうが、販売促進活動を行いやすいと考えております。タブレット内のデジタルカタログは、トヨタならばメーカーウェブサイト上でも閲覧可能です。原則店頭にこないともらえない紙のカタログには『どんな内容なのか』というワクワク感とともに、新車購買意欲を刺激する役目もはたします」と語るが、いまどきの若い世代はそもそもカタログだけではなく、紙の雑誌や新聞、書籍すらペラペラとページをめくって読むことで情報収集や知識を豊かにするという習慣はまずないとされている。

 事実、若い世代の新車商談では、お客からカタログを希望されることなくタブレットベースでの商品説明で事足りるとしているので、紙のカタログ廃止はペーパーレス社会という観点でも世のなかのトレンドに沿ったものであり、これ自体を筆者も非難するつもりはない。

 ただ、幼いころから父親のあとについて行ってディーラーでカタログをもらうなど、いまもなお紙のカタログを収集している筆者としては、世のなかから「カタログ収集」という趣味がいよいよ成立しなくなってしまう時代がすぐそこにきていることは非常に残念に思っている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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