この記事をまとめると
■井戸水や雨水を使って洗車をする人が存在する
■井戸水洗車は塗装を傷める原因になるので絶対にNGだ
■雨水を使った洗車は水が足りないことによる洗い残しのリスクが高い
井戸水には不純物が多い
都市部に住んでいる人にとっては無縁の話だが、日本中には家の庭などに井戸がある場所に住んでいる人もいるはずだ。で、エコだから、水道代がかからないから……という理由で、井戸水でクルマを洗車している人もいるかも知れない。
が、それは絶対にNG行為。井戸水には水道水に比べてカルシウムやミネラル成分が多く含まれているとされ、その濃度が高いため、塗装面やガラス面に深刻なダメージを与えてしまうからである。
具体的には、井戸水洗車後、水気を拭き取ったとしても残留するカルシウムやミネラル成分が乾くことで、白い斑点状のシミが付着してしまう。このシミ、水道水や雨水によるウォータースポット(リング状のシミ)よりずっとやっかいで、溶剤系クリーナー、コンパウンドなどで除去しようとしても困難。理由は塗装面の奥まで溶かして浸食し、塗装にクレーターのようにへこむ被害をもたらすのだから怖すぎる。
ガラス面にしても、クレーター状の白いシミがびっしりと付着しているかもしれない(こちらはソフト99のウォータースポット強力除去剤「ガラスリフレッシュ」などで落とせる可能性があるが)。すでに井戸水で洗車している人は、塗装やガラス面を確認するとともに、すぐにやめるようにしたい。
自宅、駐車場に水道設備がないのであれば、コイン洗車場を探すか洗車機を使うか、プロの洗車に任せるべきである。