この記事をまとめると
■夏場にオープンカーに乗るのは苦行だ
■冬はオープンカーでのドライブにぴったりの季節だ
■暑くもなければ虫や花粉のトラブルも避けられる点がメリットだ
オープンカーといえば冬なんです!
外気温が10度を切るほど寒いのに、冬場でも屋根を開け、オープンにして走っているクルマを見かけて驚いたことがあるはず。意外に思われるかもしれませんが、オープンカー乗りにとってもっとも過酷な時期は「夏」です。これは、元オープンカー所有者として断言できます。
真上からジリジリと照らしてくる日差し、30度を優に超え、35度前後の外気温、まったく役に立たないエアコン……。控えめにいっても地獄です。どうしても夏場にオープンにして走らせたいのであれば、日没後の夜間がおすすめです。それでも、熱帯夜であれば暑いことには変わりありませんが……。
では、冬場はどうかというと、最近のクルマであれば、防寒対策をしっかり行うことで道行く人からは想像がつかないほど快適だったりします。そこで今回は、「オープンカー乗りが冬こそこぞって開放ドライブを楽しむワケ」と題して、冬場のオープンカーのドライブの魅力についてまとめてみました。
1)防寒対策をしてエアコン(暖房)をONにすれば室内は快適そのもの
何しろ冬場のオープンドライブですから、当然ながら寒いです。防寒対策は必須です。重ね着をして、顔面以外は衣類や手袋などで完全にガードしたうえでオープンにしてください。それが大前提です。ただし、着ぶくれすると運転操作に支障をきたすので注意が必要です。
あとはエアコンの温度を高めに設定して走らせれば、空気の対流でキャビン内に暖かい空気が溜まり、思いのほか快適な空間になります(停車するとちょっと寒いですが)。それはまるで、温泉や湯船に浸かっている感覚に近い心地よさ。この感覚がやみつきになるほどです。
2)シートヒーターを有効活用すべし
最近のクルマはシートヒーターが標準装備されているモデルも増えてきました。冬場でも屋根を開けることを想定しているオープンカーであれば必須の装備です。このシートヒーター、じつはドライバーよりもじっと座っている助手席の人に喜ばれたりします。
まずはオーナー(またはドライバー)がシートヒーターの使い方をマスターして、助手席の人に教えて有効活用してもらいましょう。それでも寒いことがあるので、念のためブランケットも積んでおけば完璧です。
3)虫が乱入してこない安心感
幌やメタルトップをオープンにした状態でクルマを走らせていると、虫が車内に乱入してくることがあります。とくに夏場。油断していると、ハチやカメムシなど、シャレにならない虫が乱入してくることもあります。しかも、よりにもよってドライブデート中に……。こうなると不運としかいいようがありません。もう2度とオープンにした状態では乗ってもらえないかも。
余談ですが、筆者がユーノスロードスターに乗ってオープンにしていたとき、たまたま停車した場所の近くにスイカサイズのスズメバチの巣があり、生きた心地がしませんでした。