最近のクルマは「メーター」が減って「警告灯」が増えた! 点灯したら「異常」はわかるけど実際何が起こってる? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマのメーターパネルに表示される警告灯が点灯した場合には車両を停車させるのが先決

■警告灯の種類を見定めた上で運転を継続するかレッカー車での移動を判断したほうがいい

■警告灯が示した箇所での不具合もあるがセンサー自体の不具合も考えられる

警告灯が点灯しても走れるかどうかを運転手が見極めることが大事

 最近のクルマのメーターパネルを眺めていて気付くことがある。メーターパネル内に表示されるクルマに関する諸情報の表示が、単純明快化されていることだ。かつてのクルマは、スピードメーターとタコメーターを中心に、電流、電圧、油温、油圧、燃料、水温、さらにブースト計と多連メーターが装備される例もあったが、現在のクルマでは、なにか異常が発生した場合のみ点灯し、ドライバーに警告を与えるインジケーター方式が主流となっている。

 基本的に、運転中にこれらの警告灯が点灯した場合には、その警告灯が示す部分(メカニズム)に異常が発生したことを意味し、すみやかに整備工場にもち込むことが推奨されている。では、警告灯の点灯即運転中止、あるいは即整備工場へ入庫しなければいけないのか、この判断が難しい。

 あくまで一般的にいえる対処方法だが、警告灯が点灯したら、まず運転の継続を中止して車両を停車させるようにしたい。警告灯が点灯するということは、車両のどこかに異常が発生し、それが原因となって車両が壊れる可能性がある、と判断しておきたい。

 しかし、だからといって車両を完全停止、修理業者に連絡してレッカー、あるいはローダーによって工場まで搬送してもらう、とまで考える必要性は小さい。

 大切なのは、警告灯の点灯によってクルマの動きになにか異変が生じたか、否かである。もっとも、この時点でクルマの動きに異変が感じられたとすれば、それはやはり重大な事象であり、整備工場でチェックを受ける必要があると判断してよい。問題は、警告灯の点灯状態で自走してよいものか、ダメなのかの判断基準である。そのためには、点灯した警告灯が何を意味するのか、そのメカニズムを理解しておくことだ。


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