【試乗】復活の「RS」は6速MTのみ! 公道で乗ったシビックRSは楽しいけれど「MTならではよさ」がちょっと足りず!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

シビックに新グレード「RS」が加わった

■「RS」は6速MTのみの設定だ

■試乗インプレッションをお届けする

6速MTのシビック「RS」が登場!

 こういうのがほしかった!

 操る楽しみ、それが得られる本格的スポーツのためのMTに若いヒトも注目する。

 シビックのマイチェンで加わったロードスポーツを意味するRSの赤バッジ。純粋に6速MTで操るスポーツモデルとして誕生して、しかも6速MTのみの設定と潔い。

 従来のガソリンモデルLX、EXにあった6速MTは廃止され、RSはエンジン本体そのものに変更はないが、制御系とフライホイールの軽量化とレブマッチシステム(自動回転合わせ)を加えて回転落ちとレスポンスの向上を果たし、6速MTの操作性と扱いやすさ、スポーツドライブにレブマッチが貢献する。

 ちなみに販売計画は500台/月であり、マイチェン後の受注は、発売1カ月となる10月20日時点で3000台に達し、シビック全体の約7割をRSが占め、購入層は20代と若返りを果たす。e:HEVは50代と往年のシビック世代が戻ってきた。

 タイプRはもちろん憧れの存在だが、パワフルなFWDに大柄なボディにサスにタイヤに、手に余る感もあるのだろう。同時に500万円の大台となると、さすがに手を出し難い。

 とはいえRSは420万円もする。398万円に抑えてくれたらと、ディーラーのセールス担当者は、メーカーにひとこといいたいであろう。

 それでも人気なのは、MTの愉しさがeスポーツ等で再認識されていることか。手先、足技、いまの日本人はゲームで鍛えられた器用さが武器なのかもしれない。新たな機械をカンタンに克服するように、クルマも楽ちんなだけではつまらない、と考えているように思う。

 さて、タイプRを引き合いに出したが、ワイドボディにエアロ武装で、あそこまで派手なのはどうも行き過ぎ!? というシンプル派に、標準ボディのRSは魅力的。

 見た目はバンパースポイラーに開くエア取り入れ口の幅広さ、下半身をホイール含めてブラックにすることによる見た目の引き締まった印象がスポーツ性を強調する。


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