3列シートのプレミアムSUVはどこまでミニバンの牙城を崩せるか! マツダで唯一6人以上の多人数乗車が可能なCX-80の販売開始

この記事をまとめると

■3列シートを備えたマツダのフラッグシップSUV「CX-80」の販売が開始

■走行性能と環境性能を両立した3種のパワートレインを用意

■プライスレンジは約394万〜712万円

マツダの国内市場におけるフラッグシップモデル

 第1弾であるCX-60に続く国内におけるラージ商品群の第2弾となるマツダCX-80は、同じく3列シートSUVであったCX-8の後継モデルだ。3列シート市場を支配するミニバンをラインアップに持たない同社においては、6人以上の多人数乗車が可能な唯一のモデルとなるため、かなり戦略的なモデルとなる。

 エクステリアでは、3列シートレイアウトのリッチな空間を強調しながら、マツダらしいエレガンスを追求することで、堂々とした存在感を表現。また、ボディカラーにはMAZDA6 20th Anniversary Editionに先行して設定されて好評を博していたアーティザンレッドプレミアムメタリックを採用するとともに、新たな価値を創造していく新色としてメルティングカッパーメタリックを設定した。

 インテリアでは、水平基調のインストルメントパネルとサイドルーバーの造形による、ワイド感と縦置きレイアウトを強く感じさせる存在感あるコンソールによって、頼れるリッチな空間を表現。CX-60に続いての採用となるフル液晶のメーターパネルにも注目だ。

 肝心のリヤシートはどうなっているだろうか。

 2列目は、座席間にコンソールがあるセパレートのキャプテンシートを筆頭に、キャプテンシートでコンソールが無くウォークスルーが可能な仕様、3人がけとなるベンチシートの3種を設定した余裕あるしつらえ。居住性が苦しくなりがちな3列目も、身長170cm相当の乗員でも余裕をもって快適に座れるよう設計されている。

 また、ハンズフリーリフトゲートに室内機能照明、USB TYPE-Cに対応した外部機器連携、3列目ベントクーラーや充実のドリンクホルダーなど、便利機能が充実している点もうれしい。シート格納機能やフラットフロア設計によって、積載性もバッチリだ。

「人馬一体」を標榜するマツダ車といえば、走りの面も見逃せない。

 パワートレインは、電動モデルを含めた3本立て。まずは、3.3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 3.3」。そして、そこにモーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドの「e-SKYACTIV D 3.3」。最後に、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンと大容量バッテリー/大型モーターを合わせた「e-SKYACTIV PHEV」となる。

 パワートレインに関わらずすべてのグレードで、「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」を採用し、日常の走行シーンにおける快適な乗り心地と、高速・高Gでも安心感の高いスタビリティを両立している。サスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン、リヤにマルチリンク形式を採用。徹底したチューニングにより、このクラスに求められる上質な乗り心地を実現。

 また、後輪駆動ベースの4WDならではの旋回性と安定性を活かし、高速道路での高い直進安定性とライントレース性を実現するとともに、旋回時の車体の浮き上がりを抑制する「キネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)」も全車標準装備としている。

 メーカー希望小売価格は、税込394万3500円から712万2500円となる。幅広いモデルレンジをもつCX-80がミニバンの牙城をどこまで崩せるかが今から楽しみだ。

 公式サイトのほか、CX-80専用公式X (旧Twitter)でも情報を発信するというので、購入を検討されるユーザーの方はぜひチェックされたい。


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