外国人旅行者によるレンタカーの「路上乗り捨て」まで発生! これまでの常識は通用しないいま「交通マナー」への寛容性も重要になる (1/2ページ)

この記事をまとめると

■インバウンドによるレンタカーの「乗り捨て」が問題視されている

■日本在住の外国人の増加によりクルマの運転でも多様性を重んじる必要が出てきている

■世界の誰もが理解できる交通法規に改めていく必要がある

日本ならではの交通ルールが通用しなくなりつつある

 インバウンド(訪日外国人観光客)の増加に伴い、インバウンドによるレンタカーにまつわるトラブルも顕在化しているようだ。あえて慣れない異国であっても、クルマを運転して効率的に観光したいという気もちになるのかもしれないが、事故抑止については慎重な運転を心がけてもらうしかない。

 ひところ「レンタカーの乗り捨て」という話を聞くことがあった。一般的に「乗り捨て」といえば借りた営業所とは異なる営業所へ返却することを指すのだが、インバウンドの乗り捨ては文字どおりの「乗り捨て」なのである。空港内で旅行かばんなどを載せるカートが放置されているのを見かける人も多いはず。あまり行儀のよい話ではないが、空港のカート以外でも、スーパーなどのショッピングカートも駐車場内に放置されていることがある。

 ところが、空港の出発口に横づけできる車道上にレンタカーを放置してそのまま帰国してしまうインバウンドがいたというのである。彼らのいい分としては、「料金はすでに前払いしいているのだから営業所にわざわざ戻しに行く理由はない」ということであり、なんだか納得できるようで納得できないロジックとなっている。

「私が聞いたところでは、インバウンドが借りたかどうかは定かではないですが、都内のコンビニ駐車場にレンタカーが乗り捨ててあったそうです。インバウンドなのか日本人なのかは別としても、『必要なくなったから』と放置したのではないかとのことでした」とは事情通。

 日本だけではなく、世界各国ではクルマを運転するなかで「ローカルルール」というものが存在する。「サンキューハザード」や、合流地点での1台ずつクルマが合流していくなどは日本固有のルールというよりは、マナーともいえよう。

 中国国内でのクルマの運転はかなりテクニカルなものが要求されるシビアな環境とも聞くが、「Uターン」には寛容でありUターンする意思表示をすると対向車が待機してくれたりするようだ。合流地点での譲り合いは皆無で、ぶつかりそうなぐらいまでお互い譲らずにシリアスな状況となるのだが、ひとたび隙を見て合流したとしても、そのあと日本のように追いかけまわしたり、その場でとっくみあいのケンカになるようなことはまずなく、あっさりとしたものとなっているようだ。

 ただ、インバウンドだけではなく、政府の政策もあり、今後は居住者として外国人が全国津々浦々で目に見えて増えていくことになりそうである。そうなると、お決まりとなるがクルマの運転でも多様性を重んじなければならないので、いままでどおりとはいかなくなるかもしれない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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