この記事をまとめると
■ホンダの電動技術に関する説明会「Honda 0 Tech MTG 2024」が開催された
■CES2024で公開されたコンセプトカーの展示や今後のビジョンについて説明
■メガキャストや溶接の分野における最新技術を公開した
ホンダはEVに本気だ
2024年1月のCES2024で世界初公開され、2026年より世界各国での市販化が予定されているホンダの新たなBEV、「Honda 0(ホンダ・ゼロ)」シリーズ。
その開発アプローチとして掲げられている「Thin, Light, and Wise」(薄い、軽い、賢い)を具現化する新技術の数々が、10月初旬に四輪/BEV開発センター栃木および隣接する四輪生産本部で開催された技術説明会「Honda 0 Tech MTG 2024」のなかで明らかにされた!
プレゼンテーション会場となった四輪/BEV開発センター栃木内の「ホンダグローバルプラザ」1階には、CES2024で公開された2台のコンセプトカーのうちの1台、「サルーン」の実車が展示されていた。
「2026年にこのコンセプトにかなり近い形での上市を予定」することが公開時点で明言されている、この「0」シリーズの旗艦モデルをひと目見れば、前述の「Thin, Light, and Wise」をそのまま具現化した姿であることが直感的に理解できる。
「Thin」(薄い)は、薄く小さいパワートレインと中大型BEV専用プラットフォームがもたらす、低全高かつショートオーバーハングなスタイルと広大な室内空間。
「Light」(軽い)は、車体中心に低く配置された薄く小さいパワーユニット、抜本的に軽量化されたボディ骨格、高い空力性能、高度な挙動制御技術と、それらがもたらす軽快な走り。
「Wise」(賢い)は、レベル3以上の自動運転技術やきめ細かなAIおよびコネクテッドサービスがもたらす、ストレスフリーな移動体験。
これらをどのような技術で実現するかは、2024年5月に開催された事業説明会「2024ビジネスアップデート」のなかで、すでにその多くが公表されている。だが、今回の「Honda 0 Tech MTG 2024」で新たに披露されたのは、そうした新技術の実物。つまり、遠くない将来に量産でき、市販車へ搭載可能な域に達しつつあることを、端的に示すものだった!