熱すぎてヤケドしそう! 初年度からフォーミュラジムカーナへ出展し続ける「RS☆R」の想いとは

この記事をまとめると

■フォーミュラジムカーナに出展する「RS☆R」へインタビュー

■RS☆RはフォーミュラジムカーナをPRの場と捉えている

■RS☆Rは熱意あふれる学生を求めている

フォーミュラジムカーナに出展する企業の想いとは

 2024年9月21日(土)に最終戦である奥伊吹ラウンドが開幕した「フォーミュラジムカーナ2024」。このイベントはたくさんの企業の協賛のもと、全国の大学の自動車部に無償で闘いの舞台を提供するというもの。2024年度の最終戦にして、各地方での予選にて上位3位以内の好戦績を残した精鋭たちが集まる「フォーミュラジムカーナ2024全国決勝大会」にも、たくさんの協賛企業のブースが出店された。

 そのなかには、初年度となる2023年から協賛企業としてこの大会に参加しているアフターパーツブランド、「RS☆R(株式会社ティエムシー)」の姿もあった。今回はそんなRS☆Rに、この競技に対する思いをうかがった。

 ティエムシーとは、「RS☆R」ブランドでサスペンションを中心とするアフターパーツを販売するパーツメーカー。最近では、純正のダンパー切り替えスイッチに対応してダンパーの減衰力調整が可能な車高調など、さまざまな画期的な商品を開発・販売している。

 そんなRS☆Rは、学生のモータースポーツへの支援にとても積極的。フォーミュラジムカーナ以外にも、学生たちが自ら設計したシャシーのフォーミュラカーでその速さを競う「学生フォーミュラ」専用にサスペンションキットを販売。多くの支持を得ているという。

 なぜRS☆Rはこんなにも積極的に学生を支援するのか。今回ブース出展中の担当者に直接お話をうかがった。

──ティーエムシーさんは今年度で2年目の出展で大会開催時からの参加となっていますが、実際に参加されてみてどうでしょうか?

「もう少し大会に積極的に学生を応援したいと考えています。たとえば大会車両全社に弊社のサスペンションをワンメイク提供するなど、より深く大会に関わっていきたいですね」

──やはり、パーツの提供などでもっと学生たちにティーエムシーに興味をもってもらいたいとお考えなんですか?

「それはもちろんですが、学生さんたちには車高調整式サスペンションを自らセッティングすることで、クルマの面白さをもっと見つけてもらえると考えています。もしサスペンションの提供ができれば、弊社からセッティングに関するアドバイスや乗り方のアドバイスができ、より学生たちにとって有益な情報を提供できると思います」

──企業がこのイベントに参加する理由としては、リクルート活動も含まれると思います。実際にティーエムシーさんが出展するなかで、学生たちとのコミュニケーションはいかがでしょうか。

「弊社に興味をもってくださる学生さんもいらっしゃいます。ですが、我々としては目先の結果よりも、製品や我々の想いを知っていただくことを第一に参加しております。クルマ好きな学生たちに認知してもらう場としてフォーミュラジムカーナは非常によい機会です」

──ティエムシーはどのような職種で学生を募集されていますか?

「開発業務、製造業務、営業で募集をしています」

──では、やはり営業以外は理系の学生を求めているのでしょうか?

「そうとは限らないですよ。文系で開発職をしている社員もいますし、採用では専攻はあまり気にしていません。入社してから必要な知識はしっかりとお教えします。我々が求めるのはスキルではなく、クルマへのやる気と熱意です(笑)」

──クルマの開発と関係のない学部を選んだけど、やはりクルマに触れるなかで開発に携わりたいと思うこともあると思います。そういった学生には耳より情報ですね! 最後に、なにかフォーミュラジムカーナに参加する学生に求めることはありますか?

「やはり弊社に限らず、もっと企業に興味をもってほしいですね。自分から積極的にブースを訪れると、今後の視野も世界も広がると思います。フォーミュラジムカーナに携わる一員として、これを機会に学生さんの就職が決まったという話は、ほかの企業さんであっても嬉しいですね」

 このインタビューを通じて、ティエムシーのフォーミュラジムカーナに対する熱い想いを感じられた。多くの協賛企業が、このような熱い想いをもってこの大会に参加していることだろう。2024年のフォーミュラジムカーナは9月22日にファイナルを迎えるが、今後もこのフォーミュラジムカーナというイベントがこのように、いや、いまよりももっと熱い企業と学生によって発展することが楽しみである。


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