いまの自動運転のイメージを覆す「人型ロボット」による運転! 既存のクルマが使えてメリットだらけだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■人手不足が深刻な旅客・運輸業界では「ヒト型ロボット」の導入の議論が本格化している

■ロボットのみのアップデートで済むので車両を新たに導入するよりもコストが抑えられる

■会話のできるロボット運転士が運転するタクシーが運用されるのも夢ではない

ヒト型ロボットが運転する自動運転社会が到来する

 ポール・バーホーベン氏が監督し、1987年(日本は1988年)に公開されたのが、映画「ロボコップ」。犯罪者との銃撃戦で瀕死の重傷を負った警察官アレックス・マーフィー巡査が「ロボコップ(ロボット警察官)」として復活し活躍するという映画である。

 大ヒットしたロボコップは「ハリウッドあるある」といっていい形で、その後監督を代え、「ロボコップ2」、「ロボコップ3」が製作され、いずれもヒットしている。

 筆者は初代シリーズのヒットを受けての続編については、ハリウッド的なエンターテインメント色が強くなる一方、初代作品はストーリーに彩りを添えるような、ポール・バーホーベン監督が混とんとした近未来の社会というものを見事に描いているところでより傑作だと思っている。

 1980年代後半、日本はまさにバブル経済に浮かれていた時代。世界的にもいまのような気候変動といった問題もなく、まさに大量消費社会を謳歌しており、そんななかながら未来といえばゼロエミッション車が空を舞うといった明るいものが描かれていた。

 ロボコップはアメリカのミシガン州・デトロイトが舞台となっているのだが、劇中では巨大企業グループが経営する民営警察が組織されていたりして、市より民間企業の影響力の大きさが描かれていたが、そのデトロイト市が2013年に財政破綻したときには、なんとなくロボコップが描いていた近未来がトレースされてきているような思いをもった。

 そのロボコップで印象的なシーンとしては、初代フォード・トーラスをベースとしたパトカーをロボコップが颯爽と運転するシーンであった。

 そしていま、まさにロボコップのような「ヒト型ロボット」が運転する、ある意味自動運転社会の到来が真実味を帯びてきているとは事情通。「もともとシステムとしての自動運転(完全無人運転)というもののほか、ヒト型ロボットが従来車両を運転する『自動運転』というものの研究開発も進んでいましたが、ここのところその動きが活発になってきているようなのです」とのこと。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報