ボディと同様にコーティングまでが理想
常に回転し、ブレーキからの熱やダストにさらされ続けるホイール。雨の日も濡れっぱなしなど、過酷な状況で使われているだけに、メンテをしなくていいのか、疑問に思うことがある。
そもそもホイールは鉄やアルミ合金、マグネシウム合金を素材にして成形し、それを塗装して作る。塗料に耐久性、耐候性に優れる硬い皮膜のものを使用しているとはいえ、要はボディと同じなのだ。
だから、そのまま乗りっぱなしというのは避けたいし、しっかりとメンテナンスしてやりたい。その方法だが、塗装が相手なので基本的にはボディと同じでいい。汚れを落としたうえで、コーティングをかけて仕上げる。
ワックスだと耐久性に掛けるし、油が配合されているので熱でシミになることもありうる。一方、コーティングは、今主流のガラスコーティングなら熱にも強く、見た目もクリア。硬い皮膜でホイール表面を守ってくれる。
そしてホイールならではのひと手間として行ないたいのが、粘土がけ。ボディの鉄粉取り粘土でもいいし、ホイール専用の粘土も売られている。シャンプーで洗ってやったあとに、全体を粘土がけすることで、表面に刺さったブレーキダストや鉄粉(ブレーキディスクから出る)を取り除いてやる。そのままにしておくと、塗装を痛める原因になるし、そこから腐食が始まることもある。また、目で見える頑固なダストも取れることがあるので、見た目的にもオススメだ。
同様の効果があるものとして、鉄粉&ダスト除去剤というケミカルが売られているので、こちらを使うのもいい。ただ、鉄粉などに反応して溶かして取り除くので、すすぎを完璧にしないと、逆効果になることもあるので要注意だ。いずれにしても、ホイール表面の異物はしっかりと取り除いてやるのが、ホイールのメンテの基本である。